絵本「モチモチの木」の主人公 豆太はおくびょうものです。
夜中ションベンに、じさまを起こさなければならないほどのよわむしです。
けれども、ある晩、はらいたを起こしたじさまを助けるために、夜道を1人で駆け抜けて、いしゃさまを呼びにいきます。
勇気をふりしぼって行動を起こした豆太を、じさまが最後にこう総括してくれています。
「おまえは、山のかみさまの まつりを みたんだ。
モチモチの木には ひがついたんだ。
おまえは ひとりで よみちを いしゃさまよびに
いけるほど ゆうきのある こどもだったんだからな。
じぶんで じぶんを よわむしだなんて おもうな。
にんげん、やさしささえあれば、
やらなきゃならねえことは、
きっと やるもんだ。
それをみて たにんが びっくらするわけよ。
ハハハ」
じさまは「ゆうきの源泉はやさしさである。」と言っています。
自分のことでは頑張れないけれど、家族や自分の大切な人のためだと思ったら頑張れた、というのはよく聞く話です。
人間の本質って、すごく尊いもので溢れている気がします。