少し前に、ブロニー・ウエアさんというアメリカの看護師が、人が死を前にして後悔することをまとめた本を出しました。
『The Top Five Regrets of The Dying』(邦題:死ぬ瞬間の5つの後悔)
おおまかに次の5つなのだそうです。
1. I wish I’d had the courage to live a life true to myself, not the life others expected of me.
他人の意向に沿う人生ではなく、自分に正直に生きればよかった
2. I wish I hadn’t worked so hard.
あんなに働きすぎなければよかった
3. I wish I’d had the courage to express my feeling.
思い切って自分の気持ちを伝えればよかった
4. I wish I had stayed in touch with my friends.
友人と連絡をとりつづければよかった
5. I wish that I had myself be happier.
もっと自分自身の幸せを求めればよかった
この「5つの後悔」は、その土地の文化、価値観などに違いがあり、あるいは時代とともに変化していくものかも知れません。
けれども、「自分」の気持ち、生活、人との関わりに、十分な時間をかけておけばよかったという後悔は、普遍のような気がします。
最後の「もっと自分自身の幸せを求めればよかった」という後悔は、象徴的ですね。
人生とは、それぞれの幸せを求めていくための歩みだと言った方もいました。(幸せの定義は人それぞれかも知れません。)
それを脇に置いて歩んできてしまった、ということなのでしょう。
今から、死を前にした時に「こんな人生を私は生きた」と想像することは、今の生活の在り方を確認するいい機会になるのだと思います。