自分の思い通りにいかないことで、プンプン怒っている人がいます。
怒る理由はその人なりにあるのでしょうが、間違った信念に縛られていることが多い気がします。
つまり、次のようなこと。
◯ 自分の意にそぐわないことがあれば、当然腹をたてるべき
◯ 嫌なことが起こったら、態度や言動で表明すべき。我慢などもってのほか。
◯ 幸福な人生とは、うまくいってこそ。
健全な怒りは状況を変化させ、前向きになれます。
しかし、不健全な怒りはコントロールできない感情の渦の中にいるかのようです。
自分本位の感情に呑み込まれているだけで、どうしようもならないことに不平を並べてばかりいます。
人生とは必ずしも思い通りになるものではありません。
いつも朗らかでニコニコしている患者さんに「どうしていつもそんなに楽しそうなんですか?」とお訊きしたことがあります。
その方は一瞬「え?」というような表情をした後に、「それは、いろんなことを捨てているからですよ。」と教えてくれました。
私は、その答えがとても気に入って、すぐにこの方のファンになりました。