「空気が乾燥してるのか、唇がカサつくし、ノドがイタ痒い。なんとなくダルいし、寒いのはいやですね。」
この時期は、体調不良の共有があいさつ代わりになってしまっています。
確かに季節的にも空気が乾燥し、体調がそれに追いついていない状況です。
けれども、体調不良の中には、いわゆる「かくれ脱水」が潜んでいることも頭に入れておいてほしいのです。
脱水は、夏に限ってのことではありません。
水分を補給するとトイレが近くなって嫌だから…と、意図的に水分摂取量を減らしてしまっている方がいます。
意図的でないにしても、寒さ対策のために服を着込んで汗をかき、失われた水分を補給していないということもあります。
また、風邪をひいて発熱や食欲不振のために水分摂取量が減ってしまった結果かも知れません。
このように、夏だけでなく冬に「脱水症」が多いことをご注意ください。
脱水症の症状をあげておきますね。
頭痛、立ちくらみ、全身のだるさ、唇のカサつき、ノドが渇く、唾液が濃くなって口の中がねばつく、便秘、足のスネにむくみがみられるようになった、風邪をしょっちゅうひきやすくなった…など。
特に風邪をひきやすくなったについて。
鼻腔や口腔粘膜は健康な状態だと粘膜が潤っていて免疫がよく働いています。
脱水になると粘膜が乾いた状態になるので、免疫がうまく働かず、風邪を引きやすくなると言われています。
皮膚や粘膜は外界から身を守る最前線の免疫バリアですから。
脱水症になる方は特別な方ではありません。誰もが脱水症になる可能性があります。
一度、脱水症になっていないかな?と自分を振り返ってみることをおすすめします。