「忘れかけていた大切なこと ほほえみひとつで人生は変わる」 渡辺和子著を読んでいます。
どれも素晴らしいのですが、また素敵な言葉に出会いました。
「星の王子さま」に登場する、あまりにも有名なキツネの言葉です。
王子との別れの日に、キツネは「秘密」を教えます。
「とても簡単なことなんだ。心でないとよく見えない。大事なことは目には見えないってことさ」
目に見えないものを大事にして生きよ。
人生そのものの見方を変え、より主体的な生き方へと転換する視点です。
また、金子みすゞさんの「星とたんぽぽ」という詩の紹介もありました。
こういう詩です。
星とたんぽぽ
青いお空のそこふかく、
海の小石のそのように
夜がくるまでしずんでる、
昼のお星はめにみえぬ。
見えぬけれどもあるんだよ、
見えぬものでもあるんだよ。
ちってすがれたたんぽぽの、
かわらのすきに、だァまって、
春のくるまでかくれてる、
つよいその根はめにみえぬ。
見えぬけれどもあるんだよ、
見えぬものでもあるんだよ。
「見えぬけれどもあるんだよ、見えぬものでもあるんだよ。」という繰り返しが、「見えるもの」にこだわって生きてしまっている私たちに注意を促しているようです。
大事なものは目に見えないがそこにあり、心で受け止めることができる。
人生の豊かさは、関係(絆)の質の豊かさにある。
金子みすゞもサン・テグジュペリも、私たちがなくしかけた「忘れもの」を思い出させてくれています。
https://youtu.be/XIybbqfl1I4