松岡修造さんの言葉は、本当に元気が出ます。
クリニックのスタッフの中にも大ファンがいて、私も遅ればせながら、それに追随する形で松岡修造さんの本を読んでみました。
本気になればすべてが変わる 生きる技術をみがく70のヒント 松岡修造著
巷にあふれる自己啓発本とは大きく違いました。良い意味で予想がはずれたというのが正直な感想です。
修造さんの実体験からくる生の言葉だからでしょうか。ひとつひとつ説得力があります。
たとえば、58章。
自分の苦労ばかりクローズアップせず、身近で支えてくれる人たちへの感謝を忘れない。
「人は誰でも、家族や職場の人たちに支えられて生きています。けれど、あまりにも身近にいるため、本当のありがたさを感じることがなかなかできません。つらいこと、うまくいかないことがあると、どうしても自分の苦労ばかりクローズアップしてしまい、周囲の人たちの気苦労が見えてこないことが多いものです。」
「「自分の苦労ばかり見つめない」というのは、簡単なようで難しい。ときには相手のいやがる言葉をわざと言ってしまうこともあります。」
そして、最後にこう締めくくっています。
「何が起こるかわからない人生を、最後まで本気で支えてくれるのは、奥さんだけかもしれません。僕も、肝に銘じておかなければ…。」
共感しながら、胸にストンと落ちるのですね。どこまでも実直な修造さんの言葉です。