自分だけのルーチン

 

あまり、効率を求めてしまうのはどうかとも思うのですが、やはり、さっさと雑用を終わらせてしまって、自分の時間を自由に使いたいという気持ちはあります。

そのためには、何が必要でしょうか?

モノの本には「自分のルーチンに磨きをかけること」だと言います。

例えば、私たち一人ひとりが持つ目標や夢は、千差万別です。

そこで、生産性を高めるための方法もまた、個々人に合わせてカスタマイズされている必要があります。

これは、何百もの異なるルーチンを調査した結果、成功している人々に共通する特徴として浮かび上がってきたものです。

彼らのルーチンは一見して共通点がないように見えますが、実はそのユニークさこそがポイントなのでした。

では、自分だけのルーチンを作るには、何からスタートしましょう。

それは、小さな「儀式」から始めることです。

たとえば、作業を始める前に紅茶を一杯淹れる、「お決まり」の音楽を聴く、昨日の「ほぼ日」を少し読み返す、といった簡単な行動がそれにあたります。

これらの行動は、単なる習慣以上の意味を持ちます。

実は、これらの小さな儀式が、脳に「作業モードへの切り替え」の合図を送るわけです。

心理学者イワン・パブロフの有名な実験を思い出してください。

彼は、ベルの音を聞いた犬が食事の時間だと学習し、条件反射で唾液を分泌するようになることを発見しました。

私たち人間も、似たような条件付けを自分自身に適用するのです。

つまり、特定の儀式を作業開始の合図として使うことで、脳を「作業モード」に切り替えることが可能になります。

そして、自分が調子に乗れる時間帯、その時間を大切にすることが重要になります。

単純に「朝型」か「夜型」と分けてもよいですね。

その「ゴールデンタイム」を大事にして、せっかくの時間帯を他の誘惑に負けないようにすることが肝心です。

さらに、目標達成よりもプロセスに焦点を当てることが不可欠です。

目標を持つことは素晴らしいことですが、実際にそこにたどり着くのに必要なのは、日々の小さな積み重ねです。

だからこそ、大きな目標を追い求めるよりも、毎日一歩ずつ進むことに意味を見出すべきなんですね。

あなたも「小さな儀式」から始めてみませんか?