「ゲーム理論」とは、人と人とが互いに影響しあう状況で、どうすれば自分の欲しいものが手に入るのか、その最善の方法を解明しようとする学問のことです。
これは数学者ヴォン・ノイマンと経済学者モルゲンシュテルンが提唱したもので、不確実な状況下で最良の決定をする方法について考察する理論です。
たとえば、スーパーマーケットで何をどれだけ買うのが最善なのか、あるいは、働きたいと思う時給がいくらなのかといった日常的な選択を理論的に解明します。
しかし、ゲーム理論の有用性はこれらだけにとどまらないのだと言います。
生物間の相互作用、国際政治のバランス、親子や友人との関係性に至るまで、ゲーム理論は様々な状況における最適な戦略を探求するツールとなるのだそうです。
ここでは「ゲーム理論」の3つの重要な戦略を紹介しますね。
1. 協力的ゲーム
協力的ゲームは、競争よりも協力の方が双方にとって有利であるという理論です。
例えば、冷戦時代の米ソ間のような緊迫した状況でも、武器削減という形で協力すれば、両国ともに多大な費用と労力を節約できるという発見がありました。
2. ポーカー戦略と埋没費用(サンクコスト)の誤謬
ポーカーゲームと人生の決定は非常に似ています。ポーカーでは、持っている手札によって賭ける金額を調整します。しかし、すでに投資したコストを回収したいという心理により、適切な判断ができなくなることがあります。
これを「埋没費用(サンクコスト)の誤謬」と呼びます。
3. ミニマックス戦略
ミニマックス戦略は、最悪の事態を想定し、その中で最善の対策を立てる方法です。これにより、リスクを最小限に抑え、最大の利益を得ることができます。
ちなみに、これらのゲーム理論を駆使しても、実際のゲームが強くなるかどうかについては、あくまでも自分次第です。