ダイエット・バトル!

 

ダイエットに挑戦した経験は誰もが持っていると思います。

何度も挑戦しては失敗し、おいしそうなケーキに手を伸ばすたびに、「明日から頑張る」と空虚な決意表明を繰り返します。

けれども、ここで大きな誤解があります。

体重は自由自在にコントロールできると考えるのは、プロのスケーターのようにスケートが滑れると思い込むのと同じで、現実からは程遠い幻想であるそうです。

食事制限や運動をまじめにやって、体重の5%以上を減らすことができた人は約3分の1に過ぎなかったというデータがあります。

実は、体重を減らすのが困難なのは、体自体がその努力に対抗しているからです。

私たちの体は、体脂肪のセットポイント(保護的な体脂肪量)を持っており、減らそうとするのを防御しようとするのです。

これ以上は減らさないでという体の叫び声を無視しながら、ダイエットを続けているというわけです。

環境の影響も肥満の原因となります。

特に安価で高カロリーな食べ物しか手に入らず、運動する機会がなく、環境的な事情から常にストレスを感じている人々は、体は食べ物を見るたびに、「これは必要なエネルギーだ。保存しよう」と反応し、過剰な体脂肪を蓄積してしまいます。

肥満の治療には主に食事とライフスタイルの変更、医療療法、バリアトリック(肥満)手術の3つのカテゴリーがあります。

この動画では、食事から自然に放出されるホルモンを模倣する新世代の抗肥満薬についての言及がありました。

まだ世の中への流通は先の話ですが、これまでにない体重減少を達成し、肥満治療にとってゲームチェンジャーになると期待されているのだという紹介でした。

ダイエットとは、なんとも奇妙な戦争だと表現した人がいます。確かに、自分の体を敵にしているのですから、変な話です。

脂肪に打ち勝つ日が来るまで、闘い続けなくてはならないということですね。