サッカーは間違いなく世界中で人気のスポーツのひとつです。
戦略などの試合運びもそうですが、選手のプレーそのものに惹きつけられるのもサッカーの魅力といえますね。
「これから何年も語り継がれるだろう」というスーパープレイの目撃者になりたくて、ワールドカップなどのハイレベルの世界大会の試合には目が離せません。
そのひとつ。1997年のフランスとブラジルの試合。ブラジルのロベルト・カルロスのフリーキックは、そんなスーパープレイでした。
その時、ロベルト・カルロスは35メートルの場所からフリーキックを蹴りました。
ゴールから距離もありますし、直接のゴールラインがありません。
しかし、カルロスが蹴ったボールは選手の壁を避け、右サイドへと飛んだ後、ゴール寸前でぐっと左へ曲がり、ゴールへと吸い込まれたのでした。
物理学でいうところの、「マグヌス効果」というやつです。
マグヌス効果は、ゴルフボールや野球ボールがカーブする理由でもあります。
この現象は1670年にニュートンがテニスをしている時に発見されたらしいのですが(ちゃんと説明したのがドイツのハインリヒ・グスタフ・マグヌスという科学者)この話を聞いた時、ニュートンが発見したことよりも「ニュートンさん、テニスしてたんかい!」とツッコミを入れたくなったことでした。
口で言うのは簡単ですが、ボールを高すぎたり、低すぎたり、左右に蹴りすぎたりすると、ゴールには届きません。
だからこそ、カーブキックを成功させたカルロスはすごいのです。何しろあのボールの威力!
何度見ても、ほれぼれします。