実家の庭に綺麗なバラの花が咲いていました。そこにバラの木があることも知りませんでしたから得をした気分になりました。
濃いピンク色の花が目に鮮やかです。思わずスマホで写真を撮ってから家に入り、「綺麗なバラが咲いているね」と父親に言いました。
しばらく別の話をしていたのですが、急に思い出したように「さっきバラって言ってたけど、ツツジのこと?」と言われました。
「ツツジじゃないよ、ほらバラだよ」と、私は先ほど撮った写真を見せました。
「これツツジだよ(笑)葉っぱが違うでしょ」と父。
「え?まさか!」
もう一枚の写真も見せましたが「ほらツツジでしょ」と言います。
「こんなにバラしてるのにバラじゃないの?」
まど・みちおさんみたいなことを口走ってしまいました。
ああ、ごめんなさい。疑り深い息子は、iPhoneの画面を操作して、画像検索をかけました。(父親の言葉よりiPhoneのAIを信じてしまう親不孝な息子です)
あらら本当だった。これは騙されるぞ。
さらに調べてみると、「バラ咲きツツジ」という種類があるのですね。
すぐに父に素直に間違いを謝りました。
父は私のスマホの植物の画像検索にすでに興味津々で「花を写したら検索できるの?」と訊いてきました。
やり方を教えると、試しに調べてみて、どうも納得いかないらしい様子が伺えました。
「どうしたの?」と訊くと「あまり正確じゃないね」
手元のスマホで以前に写した青紫の綺麗な花の写真を検索してみたけれど、期待した名前は出なかったらしいのです。
「これバタフライピーなのに。蝶豆って出てきた。」
「(笑)お父さん、バタフライピーと蝶豆って同じだよ!」
父はそうね~?あははと笑って「上等さ、これ。今はなんでもすごいね」と言いました。