禅語「無事是貴人」

 

禅には「日日是好日」や「無事是貴人」という言葉があります。

「日日是好日」というのは「来る日も来る日も、楽しく平和なよい日が続くこと。一日一日を大切に生きる心構えのこと」です。

「無事是貴人」は「どんな境遇にあっても、あたりまえのようにこなしていける人こそが貴ぶべき人である」つまり、今日一日を無事に生きられたことが幸せで貴いという意味です。

この場合の「無事」とは「当たり前のことを当然のこととしておこなうこと」

どんな状況であろうが、目の前のことをあるがままに引き受ける境地にある人を言います。当たり前のことを当たり前におこなう。それを当然のようにおこなう人が貴いというのです。

私はというと、すぐに目の前で起こったことを「面倒臭い」と思ってしまうのでダメです。先は長いです。

「日日是好日」のように今を大切に生きて、「無事」こそ幸せなのだと心に留めていこうと思います。