イソップ寓話のキツネ

イソップ寓話は、誰もが子どもの頃から親しんできたお話です。

主人公は様々なものが擬人化されていますから、小さい子どもに親しみやすいですし、当時の人々のユーモアも感じられます。

有名な寓話に「キツネとツル」がありますね。

こんなお話でした。

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キツネがツルにスープをごちそうすると言いました。そして、スープを平べったい皿に入れて、「どうぞ、お食べ」と言いました。ツルの細いくちばしでは、皿からスープは飲めません。ツルがこまっている姿を見て、キツネは大笑いしました。

別の日、今度はツルがキツネを食事に招きました。細長いつぼにごちそうを入れて出しました。ツルは、つぼにくちばしを入れて食べましたが、キツネは食べることができませんでした。

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イソップ寓話では、キツネのキャラは、ほとんどがずる賢くて憎まれ担当というのが相場です。

そして、最後にキツネが痛い目にあったり、懲らしめられたりするのが、一般的なオチです。

ほかにも、こんなキツネ。

「メスライオンとキツネ」です。

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キツネがメスのライオンに、あんたは1回に1頭きりしか子どもを産まないとけちをつけました。メスライオンは言いました。

「たしかに1頭です。だけど、それはライオンです。」

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メスライオンの一言に「おおっ!」という歓声が聞こえてきそうです。

しかし、キャラとはいえ、キツネもかわいそうですね。

イソップ寓話で、だいぶイメージが固定化されてしまった動物のひとつなんだと思います。