足を地面に着地させるとき、足が内側に傾き、倒れ込むことをオーバープロネーション(過剰回内)と言います。
足首の傾きが大きくなればなるほど、体重による負荷が大きくなり、膝に負担がかかります。
ランナー膝のひとつ、鵞足炎は膝の内側の痛みを呈するものですが、私もこれに長く苦しめられました。
オーバープロネーションが原因だと気づくまでは、痛んでいる膝に問題があるとばかり思っていましたから、かなり遠回りしてしまいました。
足首が内側に倒れ込む状況、つまり、扁平足の人もそうですし、O脚の人もそうです。ほかには下半身の筋力不足も原因となります。
私の場合は、筋力不足もあったのですが、走り方の癖が原因でした。
ランニングシューズを購入する際に、初心者用にと勧められるまま、クッション性の良いものを選んだことも一因だったと思います。
今は厚底シューズがブームですが、私にとっては、足底から地面までの距離が長くなるということは、傾きが大きくなるということだったのですね。
クッション性よりもフィットすることの方が大切だと、改めて気づかされました。
言葉にすれば、当たり前だと思うのですが、自分のことは案外わからないものです。
先日、話をしていると、娘もかつての私と同じように膝の痛みに悩んでいました。
足を並べてみると、遺伝なのでしょう。私の足とそっくりでした。
痛みの原因も同じかも知れません。