本来、4月10日から12日の間に日本内科学会 講演会が開催される予定でした。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の拡大によって、8月に時期を延期して開催ということになっています。
政府から緊急事態宣言が出される前の決定でしたが、首都圏での自粛要請も出されていましたから、私はいずれにせよLIVE配信で参加する予定でした。
開催地がどこであろうと、行き来だけで感染のリスクが高くなってしまうからです。
医師が一人のクリニックは全国にたくさんあります。
一人で診療されている透析クリニックもたくさんあるでしょう。
流行状況が日ごとに厳しさを増していく中で、医師がCOVID-19に罹患しないとも限りません。
その事態になったら、クリニックで行っている透析医療をどうするのか。
私が心強く思っているのは、沖縄県透析医会 会長の比嘉啓先生が、以前よりこの問題に心砕かれて取り組まれていることです。
私の場合は、日ごろお世話になっている牧港中央病院理事長の洲鎌盛一先生のご厚意により、有事の場合のバックアップを快く承諾していただいております。
ただし、牧港中央病院さんも感染爆発の際には院外の応援ができなくなる場合も想定しておかないといけません。
比嘉啓先生の呼びかけにより、透析医会から各地区医師会や各総合病院、各地区の医療機関にむけて、有事の際の応援を目的とした派遣医師の要請を行うことになりました。
実現可能な方法を模索することになりますが、一人ひとりのつてではなく、ネットワークによって広く透析患者さんを守っていこうとすることは、非常に大切なことです。
私もクリニックで出来ることを、一つひとつ備えていこうと思います。
「備えよ、常に」ですね。