変化しつづける土地

 

クリニックのある経塚は、特に最近、地形が大きく変わった地域です。

以前の経塚を知っている方がしばらくぶりにここを通ると、たいていが道に迷います。

そして、必ず「ここも変わったね。わからなくなってた。」と言います。

「昔あったあの道はなくなったの?」と不思議そうな顔を向けてくる方も少なくありません。

その言葉には「どんなところも変わる世の中なんだね」とか「変わってほしくなかったなあ」とか、いろんな温度が含まれているようです。

少しぐらいの丘なら、重機が入れば崩せて、平地にできるのだということを目の当たりにしてきました。

昔はメインの道路だったところも、大きな道路ができたら脇道や回り道に格下げとなり、そしてある日「通行止め」の看板が立つようになっています。

妖怪やマジムンがいたはずの森も、消え去りました。

最近は、自分が立っているこの地点は、何があったのだろうとよく考えます。

クリニックのそばには井戸があり、湧き水となって川の起点になっています。

拝みに来る方々もいますから、きっと由緒あるところだったのでしょう。

そして、この地が未来にはどんな土地になっているのだろうと考えてしまいます。

きっと想像が追いつかないぐらいの変化であることは間違いありません。

玉城朝薫の親族も、まさかそのお墓の上をモノレールが通るなんて露とも想像できなかったはずです。

変わりつつある「今」を生きていることを自覚しながら、100年後に思いを馳せるのも良いことかと思います。

 

 

 

 

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