私は今朝からの参加でしたが、やはり大変興味深く、いたるところに示唆に富んだヒントが散りばめられた研究会でした。
午前中のシンポジウム「過剰透析はあるのか?Pros and Cons」は、演者一人ひとりの透析医療に向き合う姿勢が濃厚に現れていて、参考になりました。
「過剰透析」という言葉の定義に皆が少し立ち止まるなか、フロアからのコメントが最も私の腑に落ちていました。
「『通常透析』のターゲットを、そのまま『長時間透析』に持ってくることが無理。『長時間透析』のターゲットは、この研究会で示して行くべき」
「『過剰透析』というのは、適応の問題。」
確かに、治療薬と同様に透析治療が処方されていくもので、その病態に合わせて処方が調整されていくのは至極当然のことですね。
そして、「健康で長生き」するには、良い透析をしっかり行うことが大前提で、やはり「栄養」と「運動」が土台になってくるのだということ。
透析患者に関わらず、人が健康で生きるための基本に還るということです。
栄養のバランスをとること。
良く運動すること。
私たち透析医療者に求められているスキルは、アスリートを育てるコーチの役割をも担っています。
そのうえで、それを土台として「しっかり透析」についての知識と技術が必ず求められます。