映画「メッセージ」をビデオで観ました。
「未知との遭遇」や「コンタクト」のような宇宙人との遭遇・交信を取り扱ったSF映画なのですが、ひと味もふた味も違っていました。
物語は、重低音が静かに響く、ゆったりとした雰囲気で進んでいきます。
宇宙人と交信するために軍からの依頼を受けたヒロインの言語学者ルイーズ。
彼女の内省的な思索(回想?)が中心軸となって、「彼らは何のために来たのか」という根源的な問いを抱えて、映画は感動のクライマックスを迎えます。
時間という概念のない世界からきた宇宙人。
そして、交信を試みたときから、その影響を強く受けるルイーズ。
「人とは何か」「人が生きるとはどういうことか」
人としての存在意義を問いかけられているような哲学的な映画でした。
この映画は「2001年宇宙の旅」「未知との遭遇」や「コンタクト」と同じようにSF映画の名作として語り継がれていくのでしょうね。