黒澤明監督の「七人の侍」を久しぶりに観ました。
1954年の映画ですが、とても面白い映画です。200分あまりという尺を感じさせないほどに熱中してしまいます。
あらすじを紹介します。
「戦国時代、野武士達の襲撃に恐れおののく村があった。村人達はその対策として、用心棒として侍を雇う事にする。侍さがしは難航するが、才徳にすぐれた勘兵衛を始めとする個性豊かな七人の侍が決まった。最初は侍を恐れる村人達だったが、いつしか一致団結して戦いに挑むことに。しかし戦闘は熾烈を極めた…」
当初、侍たちを恐れた村人たちでしたが、菊千代(三船敏郎)の型破りな行動でその警戒は解かれ一致団結していきます。
それを象徴するのが、この旗です。
これを作った平八が初めて皆にこの旗を披露するシーンです。
平八「これは・・・田んぼのたの字 つまり百姓達 この村だな」
菊千代「は~ん この丸は?」
平八「俺達だ」
菊千代「何だ 六つしかねえじゃねえか 俺は のけものか」
平八「いや この三角が菊千代様だ」
侍を表す○が6つ、下には農民を表す田んぼの「た」。
そして、○と「た」をつなぐように△が一つ。
これが菊千代なんですね。
菊千代は、侍でないが農民でもない。そして、侍であり農民でもある。
そんな菊千代を三船敏郎は、まさしく怪演しています。
やはり、クロサワ監督はすごい!
「七人の侍」を観ると元気が出てきます。