土用波(どようなみ)のこと

昨日、テレビで夕方のニュースのお天気コーナーを見ていたら、気象予報士の女性が「土用波(どようなみ)」のお話をしていました。

「土用波と言っても、土曜日の波ではありません。」

一緒に見ていた小学生の甥っ子が「まさかのダジャレ?」と突っ込んでいましたが、女性予報士は決して冗談のつもりで言っているわけではなさそうでした。

 

続く説明では、「土用波」とは「夏の土用」の時期に発生する大波のことを言うのだそうです。

ちょうどそれは、夏のお盆の時期にあたります。

 

昔から「お盆の時期には海に入るな。」と言われています。

お盆(夏の土用)の時期に、このような波がくることは古くから漁師の間などで知られていて、そのように伝承されてきたのですね。

 

私も聞いたことがあります。

以前に、ちょうどお盆休みに入る時期で、子ども達も夏休みだし「海水浴にでも行くか!」と予定を立てたら、両親から「お盆には海には行かないよ。」と諭されたことがありました。

「連れていかれるよ。」と言われたので、予定をキャンセルしました。

 

あれは土用波のことを言っていたのですね。

第七管区海上保安部マリンレジャー安全推進室発行の安全レポートには「土用波」についてこう説明がありました。

「この時期、気を付けなければいけないのが、突然の大波「土用波」ですが、台風からやってくる「うねり」のことで、夏の土用のころになると日本の南海上で台風が発生しやすくなります。

昔から、夏から秋にかけて太平洋に面した海岸に押し寄せる高い波(うねり)を「土用波」と呼んで高波に対する注意を促していました。

台風が日本から遠く離れていても台風の波が日本に押し寄せてきます。

「土用波」は沖にある時はあまり目立ちませんが、海水 浴場のように遠浅の海岸に入ると波が突然高くなります。海水浴場で穏やかな夏空が広 がっていても「土用波」がやってくる事があります。

台風が日本の南にある時は「土用波」に気をつけて楽しい海水浴にしましょう。」

 

人々の伝承は、迷信だと馬鹿にしないほうが良いという典型例だと思いました。

気象予報士の方のおかげで良いお話を聞けました。

 

ちょうど南の海上に台風に発達しそうな熱帯低気圧があります。

土用波が発生しやすい条件を満たしていそうです。

 

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