ドリフ大爆笑のコント「もしも」コーナーの原点のようなお噺です。
「もしも、あくびを稽古してくれる指南所があったなら」
あらすじはこうです。
世の中に、いろいろな稽古事があるなかで、「あくび」の指南所ができたということで、その稽古をしてみようという男があらわれた。
ひとりでは間が悪いというので、しぶる友達をなかば強引に連れて行った。
師匠は、数あるあくびの中で、夏のあくびが初心者向きなのだという。
しかし、そのシチュエーション。全体のしぐさ、セリフがなかなか初心者向けとは思えない。
「おい、船頭さん。舟を上手(うわて)の方へやっておくれよ。
これから、堀ぃ、上がって一杯やって、夜は、吉原へでも行って、粋な遊びの一つもしてこよう。
舟もいいが、一日乗ってると、退屈で、退屈で…。
はぁー…(ここであくび) あああ~あ… ならぬ。」
男は指南を受けるが、どうも威勢が良すぎたり、要領が悪かったりでうまくいかない。
ついに連れの男が、言い放った。
「何を馬鹿な事をやってるんだ。習う方も習う方だが、教える方も何だよ。お前らは良いよ、こっちの身になってみろよ…。退屈で…、退屈で…、あああ~あ (アクビして)…ならない」。
「お連れさんの方が上手だ!」
https://youtu.be/3m16Cgtp0Lg
何事も稽古となると難しくなる…という教訓?
それにしても連れてきた傍観者が、本人より上手になってしまったというのは、意外によく聞く話かも知れませんね。