カントは、批判哲学を提唱したドイツの哲学者です。
彼の「三批判書」を読んだわけではなく、教科書ぐらいのレベルでしか知りませんが、最近彼の墓碑銘の言葉を知りました。
「我が上なる星空と、我が内なる道徳法則、我はこの二つに畏敬の念を抱いてやまない」
理性と感性の相反する二つの特性を人は持っており、カントはそれを嬉しくてたまらないということですね。
医療スタッフをはじめとする対人援助職が兼ね備えておきたい特性とも言えます。
つまり、技術を磨き、治るべき問題は治るようにする技術者の側面と
一方で知識と技術を尽くしても治らない問題に悩む人たちに対峙し、寄り添い、なおも生きることの価値を高めていこうとする人間性としての側面です。
少しでも人の役に立とうとする医療の使命ともいえます。