2018年2月12日追記:
2018年2月から、当クリニックでのビタミン注射の新規の受付を中止しております。
申し訳ありませんが、ご理解をよろしくお願いいたします。
日常診療のなかで、地域の方々の要望が多かったこと。
「にんにく注射」をはじめとする、いわゆる「ビタミン注射」でした。
「疲れているので、注射や点滴をしてほしい。」
「家族に点滴をうってもらっておいでと言われてきた。」
ご本人や家族にとって、ご自身の体の調子に目を向けていること
「疲れているけれど、今は休めない」
「自分が風邪でもひいて倒れたら、みんな困る」
何とか健康で日々の激務をこなしたいと思っていらっしゃる方がどんなに多いことでしょう。
「にんにく注射」は、ビタミンB1(フルスルチアミン)が主成分です。
ビタミンB1は、筋肉に溜まった疲労物質の乳酸を取り除くために役立つと言われています。
もちろんビタミンですから、その効果に個人差があります。
なぜ「にんにく注射」と呼ぶかというと、何もにんにくのエキスを抽出しているわけではありません。
このビタミンB1を注射するとき
鼻や咽喉の奥から、にんにくのような匂いがするからなのです。
ところでお願いがあります。
最寄りの救急センターなどを受診して、「ビタミン注射」や「点滴」などを
同じように要望するのはおやめになってくださいね。
救急診療で必要な点滴は、多くが「補液目的」なのです。
脱水や電解質の補正
酸塩基(体が酸性なのかアルカリ性なのか)のバランスの補正
脚気やウェルニッケ脳症などの極端なビタミン欠乏症の補正
などのために行うものです。
救急センターで、点滴を希望したのに
「あなたは点滴は必要ないですよ。」と医師に言われた方もいらっしゃることでしょう。
救急診療は、地域みんなで守ることが大切です。