「いのち、光るとき」という書籍を予約注文していて、先日届きました。
出版社からの紹介のコメントを抜粋します。
6歳まで元気に走り回っていた我が子に、ある日異変が起こった。異常な行動をとりはじめた原因は、ALDという耳慣れない稀少難病だった。
男性しか発症しないという遺伝子の疾患で、しかもその原因は母親の持っている遺伝子にあるという。医師からは発症から2年以内で亡くなることがほとんどだと聞かされた母は、まさに地獄の底へ突き落とされた。
深い悲しみと絶望の中で、我が子を抱きかかえ、途方に暮れる日々を送るしかなかった。そんなある日、心労が重なった母は自動車事故に遭ってしまい……。
絶望の淵から20年、難病の我が子と家族の絆を詠んだ50篇の詩は、読む者のこころに大きな勇気をもたらすことだろう。
この本を読むと勇気と元気が湧いてきます。
想像を超えるようなあらゆる苦難の状況があったことでしょう。本に書けないような心の葛藤もあったと思います。
交通事故にあったときの心情を表現した詩がこれです。
つきぬけるほど介護したら
死にたくなった
とにかく疲れきっていた
交通事故にあった
奇跡的に生きていた
私にまともな感情がもどった時
君の顔をまっすぐにみた
君の瞳は「僕は生きていたい」といった
お母さんも「一緒に生きていたい」と叫んだ
どんな状況にあっても前向きな気持ちで試練に立ち向かう筆者の姿は、私たち一人ひとりを力強くさわやかに励ましてくれます。
例えば、こんな詩があります。
〈もがき〉
この世に生まれ
今を生きていられるのには
みな役割がある
一生をかけて
生きている役割に気がつく人と
気がつかないまま人生を終える人
気がついた人は
もがく
もがいて もがくからこそ
喜びや感謝がみえてくる
もがいて もがいて 気がつく人生を私は選んだのだ
この本を読んで、今日一日をしっかりと生きようと思いました。多くの人に読んでほしい本です。