自己嫌悪の感情にふと飲み込まれてしまう方がいます。
脈絡がないようでも、実際は何かのきっかけがあって自分に対する攻撃メッセージを繰り返してしまいます。
「今日は朝からダメだ。何を言われても傷つきやすい感じ。人と話をしたくない。」
「自尊心より自信喪失にばかり傾いている。怯えているし動揺している。」
自分を否定せざるを得ない人は、「生きているだけで愛されているし、価値がある。」という真実が信じられないのです。
自分を優先したり、自分を守るために周りのことをある程度「無視する」ことは、自分自身を好きになるための必要条件です。
具体的には周りの要求に対して「断る」、あるいは「ノー」と言ってみること。
それだけで肩の荷が下りて楽になるのですが、実際は自己嫌悪から抜け出せない方は「ノー」ということが苦手です。
周りに意識を向けすぎているのです。
人のためではなく自分のために自分の時間を持ってみましょう。
何でもいい、「自分のためにしている」と思える簡単なことをこなしてみるのです。
例えば、お気に入りの作者の詩の書写。文章を書くこと。小説本を一冊読むこと。
家の掃除。花の種を植えるためにスコップで土に触ること。
紅茶を入れること。自分のために花を買うこと。
ささいなことでいいのです。
みじめな気持に沈んだ時には、小さな何かをやりとげることが助けになります。