日本ポジティブサイコロジー医学会の学術集会が東京で開催されます。
実はずっと楽しみにしていた学会です。
近年、話題になっている 「レジリエンス」についての講演やシンポジウムが企画されていて、とても興味をひきます。
「レジリエンス」については、埼玉学園大学人間学部 小玉正博先生の今学会の講演の抄録から引用して説明してみますね。
我々は人生課題における挫折、愛する人の喪失、事故や災害など、多様なストレスを経験する。
従来はこうした困難体験がどのように不適応や障害をもたらすかといった病態学的研究が多くなされてきた。
しかし、それらの逆境下にあっても精神的健康を維持し続けることがある。
こうしたポジティブな特性がレジリエンス(resilience)である。
「ストレス」という言葉はもともとが物理学用語で、物体に生じたゆがみを表す言葉だそうです。
これに対する反発力がレジリエンス。
つまり、回復力とか抵抗力と言っても良いのでしょう。
講演のタイトルをみても、どれも興味を引きます。
「レジリエンス育成をめぐる諸問題―レジリエンスはどのように身につけることができるのか」
「心を元気にしてパフォーマンスをあげる認知行動療法活用」
「“現代型うつ病”の攻撃性と看護師の受容と成長」
などなど。