久しぶりに本棚から取り出してみました。
ベストセラーになっている時に読んだきりですから、もう10年ぐらいは経っているのかも知れませんね。
内容はおぼろげに覚えていたのですが、大切なポイントは改めて新鮮に映りました。
この手の本は読み進めながら、自分の子どもたち、親しい人たちにも読んでもらいたいと思います。
第三者から変化を求められると、ヒトは「何かが変わることは自分にとって不利」と思う傾向があるでしょう。
現状維持が安定だと思っているフシがあります。
変化の影響に恐れを抱き、変化に反発することだってあります。
変化にどう対応するのかが、この本のテーマですね。
扉に、以前に紹介したA・J・クローニンの言葉が載っているのに気づきました。
以前には素通りして、おそらく気にも留めていなかった箇所でした。
A・J・クローニンは『城砦』の作者。
『城砦』は医師としての一理想像を描いたヒューマニズム文学の傑作です。
扉の文章をそのまま引用しますね。
人生は、自由に何のじゃまものもなく歩めるような、
まっすぐで楽な廊下ではなく、
通るものにとっては迷路で、
自分で道をみつけねばならず、
道に迷い、わけがわからなくなり、ときには
袋小路につきあたることもある。
しかし、信念があれば、
かならずや道は開ける。
思っていたような道ではないかもしれないが、
やがてはよかったとわかる道が。
A・J・クローニン