落語や江戸小噺は、大好きです。
ユーモアを学ぶには、やはり落語は最適でしょう。
誰一人として立派な人は出ないけれど
このどうしようもない人間世界を、愛すべき対象として笑い飛ばしてしまいます。
今回は、「水お望み次第」として知られている小噺の紹介。
江戸で、ある人が「水、お望み次第」という看板を見つけました。
店へはいると、甘い水、辛い水、どんな水でもお望み次第の水を出してくれるといいます。
「それなら、丸い水が欲しい」
そんな水があるわけがなかろうと、意地悪く注文しました。
すると主人はきれいな茶碗に水を持ってきました。
「これが丸い水か?」
「はい」
「これがどうして丸い水なんだ。」
「はい、スミ切ってございます。」
蛇足ながら、説明しますと (本当はこういうのがいけないんでしょうね。)
「澄み切る」と「角 切る」≒「丸い」をかけたお話でした。