先日、戸川純さんのワンマン・ライブに行ってきました。
私は昔から戸川純さんの大ファンで、アーティストとしてだけでなく、今思うと彼女の人間的な魅力にもとりつかれていた気がします。
当時はファンみんなが戸川純さんに共感するあまり、下手をすると「戸川純」になりたがっていた感じもありました。
しかし、テレビではよく拝見していましたが、彼女の生歌をライブなどで聞いたことがなく、実に三十数年来の念願がかなったのでした。
戸川純さんは、まず首里城の件で、沖縄の人たちを思い遣ってくれていました。
彼女らしい、決して前に出ない言葉の選び方でしたが、エンターテインメントの力を借りて少しでも力になれればという気遣いが、とても嬉しかったです。
トークを交えてのライブは、2部に分かれて、最高に素晴らしいものになりました。
ペース配分が下手だと言いながら、1曲目の「ヴィールス」から熱唱でした。
「あの戸川純さんが目の前で歌ってくれている!」
最後のアンコールは「パンク蛹化の女」の熱唱で、私は感激で何度も涙がこぼれそうになりました。
戸川純さんは「みんな頑張ろう」の人ではありません。どちらかというと「こんな私だけど」と、心の内で頑張っている人だと思います。
その姿を見て、私はとても励まされます。頑張ろうという気になります。