八木重吉さんの詩はどれも美しいのですが、特に深く共感した詩を紹介します。
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森
日がひかりはじめたとき
森のなかをみていたらば
森の中に…人をすいよせるものをかんじた
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水木しげる先生に言わせたら、それこそ「妖怪感度」に触れたということになるのでしょう。
森の深みは、人間が忘れがちな「自然を畏怖する心」を呼び覚ましてくれます。
目には見えないけれども、五感に響いてくる経験。
キャンプの夜、目をこらしても足元が見えず、音だけで地面を探る山道で、手をのばしたら何かをつかみそうな感覚。
ふと高校時代を思い出して、懐かしく思いました。
機会を見つけて、またキャンプに出かけたくなりました。