単純な線や面を、完成形も考えずに近視眼的に描く時、私たちは無心の境地で作業を続けてしまいます。
禅や瞑想に近い効果もあるそうですね。
単純なパターンを描き続けることが、時間を忘れ、我を忘れてしまう。つまり、無我の境地に近いものを得るというのです。
私も、その意見に賛成です。
プラユキ・ナラテボー師の「手動瞑想」に近いのかなとも思います。
そういった代表的なアートを「ゼンタングル」と言います。
キレイに描こうとするのではなく、ペン先の狭い範囲に線や面を描きこんでみる。
全体を考えない。青写真を持たないということでもあります。
描いていくに従って、画面が大きく広がっていきますから、その時に初めて図全体を眺めるぐらいがいいですね。
出来上がったものは、見事な「アート」です。
下の図は、娘が描いた、まだ途中の「ゼンタングル」。
画用紙全体に広がっていくと、ひとつの完成した世界ができあがっていきます。