今回のマラソンで、自分の身体の変化で面白いことに気づきました。
27℃を超える暑熱環境で走り続けていたので、脳が「もうやめなさい」という指令でも出したのでしょうか。
走っているのに、眠いのです。
「ん?これは熱中症か?」「脱水?」
私の実力ではとても務まりませんが、気持ちのうえでは「メディカル」を背負っているつもりでいるので、身体の不調ならば迷惑がかからないようにリタイアするつもりでした。
けれども、足は前に出ますし、気分不良があったり、頭痛があるわけでもありません。
体調は大丈夫なはずです。中間地点を超えたあたりからランニング・プランを変更して、もっぱら「フード・マラソン」(ひたすら沿道の応援の皆さんの差し入れをありがたく頂きながら走ること)に切り替えていました。
でも、眠いのです。横になって眠れば、気持ちがいいだろうなあと思うほど眠くなっていました。(満腹になったから、というわけではありません)
「これは脳がきっと走ることをやめさせたがっているに違いない」
そう思って、それでもしばらく走り続けていると、今度は「ネガティブ・キャンペーン」の波が押し寄せてきました。
「なんでこんな暑い中を走っているんだ」
「この2か月はまともに練習もできなかったから、完走できなくても当たり前じゃない?」
「ほらほら、またふくらはぎに『ピキッ』って痛みが走るよ」
「この上り坂、長いよ。きついよ。歩いたほうがいいんじゃない?」
キタ~!と思いました。このネガティブの波は必ず来るものだと実は予想していたものです。
疲れがたまってくると、ネガティブなことばかり浮かんできます。
ネガティブをいちいち否定してポジティブに変換するにはエネルギーを消費してしまうので、対応策を考えていました。
私の場合、ステップをひたすら数えるのです。
「1、2、3、4、5、6、7、8、1、2、3、…」
眠くなったり、ネガティブ・キャンペーンをしたり、脳っていろんなことをしかけてくるものだと思います。
それを観察していくのも、また面白いのですが。