例えば、長距離走をしていて登り坂できつい時、「がんば・れ、じぶん。がんば・れ、じぶん」というつぶやきがつい漏れてしまう時があります。
漏れてしまう、というのがぴったりなぐらいに頭の中は真っ白ですし、あまり面倒くさい理屈などは考えられない状況です。
それでも、前に進みたいので、「がんば・れ、じぶん。がんば・れ、じぶん」と自分で自分を励ましながらリズムに乗って一歩一歩足を進めているのです。
実は、そういう時の状況は嫌いではありません。
ちょっと離れて(第三者的に)自分を見ていて、「がんばろう」ではなくて「がんばれ」とつい応援してしまっている状況です。
ネガティブなささやきも、ポジティブな思考へと誘導する取引もありません。
きついはずなのに顔は笑っていますから、「自分で自分を笑う」ユーモアが混ざっているのですね。
「がんば・れ、じぶん。がんば・れ、じぶん」
意外に効果があるのだと、信じることにしています。