人に批判された時にどう対応するかで、その方の自尊心が健全であるかどうかがわかります。
自分のことを大切にしている人は、自分のたくさんある長所のひとつにすべく、短所に向かい合うことができます。
けれども、自分のことを好きでない人は、攻撃されたと取り乱します。
「お前だって人のことを言えるか!」と反論さえします。
あるいは「やっぱり自分はダメだ…」としぼむ人もいます。いつも自分のことを否定的に思っていて、自信がないからです。
結局は相手が自分をどうしようとしているかではなく、自分が自分をどうしているのかによります。
自分を親の心で包み込むことができる人は、周りに対しても余裕があります。優しく接することができます。
自分自身を優しく見守ることは、実は練習が要ることです。
ためしに目をつむって、ある程度の時間を何も考えないようにしてみてください。
これまで自分がやってきたこと、恥ずかしいこと、罪なこと、後悔していることなどが心の表面に浮かび上がってきて、じっとしていられなくなります。
そういう自分を優しく微笑んで抱擁してあげる。「大丈夫だよ」と声をかけて、そっと励ましてあげる。
自分を大切にする練習は、時間をみつけてはこまめにやってほしいことです。
自分を好きになる第一歩です。