「お父さん、コルゲートって知ってる?」
高校生の娘が訊いてきました。
高校生の口からコルゲートという言葉を聞かされるとは思ってもみなかったので、「なぜ知ってる!」とうろたえました。
「クラスの友だちが、『自分の家族は、歯磨き粉のことをコルゲートって言う』って言ってたから。」
「え。今どき?」
「みんなで『コルゲートって何?』っていうことになって、ネットで調べたら、ちゃんとあってびっくりした。」
「そうそう。沖縄の人は、昔は歯磨き粉のことを『コルゲート』って言っていたんだよ。おじいちゃん、おばあちゃんに聞いてごらん。すぐにわかるから。」
「コルゲートって商品名でしょ?」
「ほら、紙おむつのことも『パンパース』って言うでしょ。」
「そうか!パンパースって沖縄の人しか通じないってね。」
「湿布薬のことも、「サロンパス』って言った方が通じるよ。」
「ああ~。」
「沖縄限定じゃないけれど、ウォシュレットもそうだし、万歩計も商品名だね。」
「そういうことかあ。」
商品名が一般名(通り名)として成り立つ例は、ほかにも薬の世界などでよく見かけます。
それにしても、それぞれのご家庭にはそれぞれ特有の文化があるってことなんですね。