久しぶりにレンタルビデオ屋さんでDVDを借りてきたのですが、カウンターにセルフレジ用の機械がずらーっと並んでいたので、「お。」と立ち止まってしまいました。
スーパーのレジでは、何度か見かけたことがあるのですが、レンタル屋さんでも進出してきているのかとびっくりです。
「え?これ、どうするの?」
戸惑い気味の私をよそに、同行していた高校生の娘は、臆することなくセルフレジのモニターをタッチしていきました。
「これ触るの、初めてだよね?」
「うん、そうだよ。」
若い人は、スマホやタブレットなどのUser Interfaceに慣れ親しんでいるせいか、ある程度のものは、ほとんど勘で用を済ませられるようです。
【次へ】のボタンを押しながら、娘はどんどん操作を進めていきました。
「…お金、入れて。あ、交通系電子マネーが使えるって。」
「お、これか。はいはい。」
スマホをかざして、チャリーン。返却日が記入されたレシートがプリントアウトされて、それで終了です。
「店員さん、要らないんだね。」
階段を降りながら、娘に言いました。
縄文時代の人たちは、あえて文明を変化させずに縄文文化を1万年近くも維持させていたのだという説があるそうですね。
現代は、AIをはじめとして「今の時代はまだ何かの途上」とする文明です。
変化していく(させていく?)のが前提の文明とも言えます。
10年前、20年前にはなかったこと、想像もしていなかったことが、身近な生活で主役級の役割を果たしています。
今の文化が将来も変わらずにいるなんて、誰も信じません。
セルフレジのシステムに打ちのめされた私は、少々大げさな妄想で「人類はどこへ?」などと考えていました。