私の叔父が言いました。
「男兄弟3人いたけれど、兄貴たちは2人とも死んで、俺一人になった。」
それを聞いた私の母が言いました。
「そうだよ。あなたは末の弟なんだから。順番通り。それが幸せだよ。人間はいつか必ず死ぬんだから。」
そして、伯父たちの仏壇に手を合わせたあとには、こう言いました。
「うん。あそこでおじいと楽しくやってるって、さ。」
「あそこは楽しいみたいだね。」
「そうね。誰も帰ってこないからね。」
釈尊が亡くなられる時に、悲嘆にくれるお弟子さんにこう言って慰めたそうです。
「今まで肉体のある間は、そなたと一緒にいることもできたが離れ離れにならざるを得ないこともあった。
しかし、私が涅槃に入れば、もはや常にそなたと一緒にいて、離れることはないのだ。」
旧盆の行事には、亡くなった家族に対する愛情が、言葉や行いで形となっているのを感じます。
また来年ね。
そう呟きながらウートートーしました。