大人向けなのか子供向けなのかというお話は別にして、制作側の想いがつまった作品を見るのはワクワクするものです。
「仮面ライダー・アマゾンズ」
Amazonプライム・ビデオで、この4月から毎週金曜日に配信していました。
配信となると、たまたまテレビで流れている映像を見たという方はおそらく皆無でしょうから、作品を選んで見るという積極性のある視聴者が対象です。
ずっと追いかけてみていましたが、かなり見応えのある奥の深い作品に仕上がっていました。
6月24日に最終話が配信されて、少し軽い「アマ・ロス」症候群に陥っているところです(笑)
このアマゾンズは、仮面ライダーの中でもかなりの異色作になります。
オリジナル(1974年版)の仮面ライダーアマゾンも十分異色でしたが、この血統を見事に引き継いでいます。
製作プロデューサーは白倉伸一郎さん。仮面ライダーアギトや龍騎、555、電王なども手掛けた、平成ライダーの大御所の方です。
そして、脚本は小林靖子さん。龍騎や電王、オーズなど、仮面ライダーの分岐点となるような作品を描いてきた方です。
そして、一人ひとりの登場人物を深く掘り下げる方ですね。
世界に転がっている矛盾を、都合のよい解釈でまとめるのではなく、どっぷりと苦悩の中に落とし込んで、あえて宙ぶらりんにして視聴者の感性に訴えかけてきます。
やはり、大人向け(?)の仮面ライダーなのかも知れません。