折り紙式? 段ボールの梱包に感動

 

先日、ネットで注文した本が郵送されてきました。

段ボールで梱包されてきたのですが、これが素晴らしい。

1枚の段ボールできれいに梱包されているのです。

 

感動したので、クリニックのスタッフに見せたら既に知っている人もいて

あまり珍しくもないようなのですが、私はとても感動したので。

 

写真の順番は巻き戻すように並べ替えてみました。

 

 

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ね? すごいですよね?

さすが折り紙の国だと思いませんか?

(勝手に日本発祥だということにしてしまっていますが(笑))

 

 

 

小学校の学芸会

 

昨日の日曜日は娘の小学校の学芸会でした。

どの学年も子ども達の演技が微笑ましく、完全に親の目で見ていたものですが

学年も上になってくると、楽器を奏でる腕も上がったり、演技も達者になってくるので

感心するやら、頼もしく思うやら

子ども達の成長を嬉しく思っていました。

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最終学年6年生の劇は戦争と平和をテーマにしたものでした。

妻は開始早々から涙を流していました。

劇を通した平和学習というのは、以前からあるものですが

今回の劇は既存のシナリオではなく、先生が創作したものだとのこと。

 

タイムスリップするという着想も面白かったですし

現代の「平和」と「戦争」の時代の対比を、同年代の子ども達との接触でわかりやすく明らかにしていったり

「戦争」が「人の命を含めた全てが理不尽に望まぬ形で奪い去られる」という残酷さも

メッセージとして発していました。

低学年の子供たちが観劇しても、伝わるものは大きかったでしょう。

 

今の子ども達が(大人達でさえ)

「いつでも何でも、平和さえも安易に手に入る」と思っているのは錯覚で

大切なものは、努めて求めなければならないものだということ。

それは家族や学校、日常の何気ない生活も、実は幸せに満ちている時間の連続で

その成り立ちを想像すれば、「すべてにありがとう」なのだということ。

 

こういう劇は、私達おとなが改めて考えさせられるものだと思います。

子供達に感謝です。

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たましいと谷の深さ

 

河合隼雄氏のエッセイにジェイムズ・ヒルマン「元型的心理学」の紹介がありました。

「たましい」のお話の説明です。

 

要約する自信がないので、すみませんがそのまま引用させてください。

 

この本のなかでヒルマンは、精神とたましいの違いを説明するために、山の頂上と谷の比喩を用いている。

精神は高さと関係する。高く明るく、遠くを見渡せる頂上は精神を表すのに適している。

谷は低く暗く見通しは悪い。「嘆きの谷」などという表現があるように、それは嘆きや悲しみの場所である。

もちろん、頂上を目指していく道にも苦しみはある。しかし、その苦しみは「この方向に進めば目的を達する」という方向性をもっている。

谷の苦しみは方向が不明である。そこからすべてを見渡したりはできない。しかし、その苦しみが人に深さを与えてくれる。

ヒルマンの「『魂』は出来事を経験にまで深める」という言葉を、私は好きである。

 

 

心理学を学ばなくても、ヒトの心を思う時、たましいや精神についての考察は避けては通れないものだと思います。

さらに、たましいとは何かという問いかけは、「こわい話」に出てくるものとやや混同しがちになりながらも、沖縄の人なら誰でも、より身近なものとして考えるものだと思います。

何しろ魂の戦士「琉神マブヤー」がいる土地柄ですから。

 

 

先生が物語りしてくれたこと

 

確か小学4年生の時に、当時の担任の女の先生がホームルームの時間に

「ジェーン・エア」の話を物語りしてくれました。

今で言う「本の読み聞かせ」ではなく、先生の話口調であらすじを語ってくれたものです。

 

あれはどんな試みだったのでしょう?

先生は確かアンチョコなど何も見ないで、会話のところは迫真の演技で生徒たちを魅了していました。

固唾を飲んで、物語にのめりこんだことを記憶しています。

大人になって今思い出しても、素晴らしい授業でした。

もちろん、カリキュラムからはずれたもので、先生のアイディアでやってくれたものだったはずです。

 

授業で受けた感動を確かめたくて、その後すぐに図書館で「ジェーン・エア」を探しました。

「これを先生は話してくれたのかあ。」と、分厚い本を前にさらに感動していました。

 

信頼する大人が子供たちに「物語り」したことは、ずっと覚えているものだと思います。

そんな機会はめっきり少なくなったのかも知れませんが、体験は物語りによって伝わっていくものだと実感します。

 

[youtube]http://youtu.be/Fn5sO7s8Ly8[/youtube]

 

そういえば、やたら「こわい話」が上手な先生もいたなあ。

 

2013年 年末・年始の診療について

 

2013年も残りあとわずかですね。

この時期になると決まって思うのは、時が過ぎるのは本当にあっという間だということです。

 

さて、「年末はいつまで診療していますか?」という質問も受けるようになってきました。

「いつから診療開始ですか?」とも。

今年もあと10日ほど。お知らせが遅くなってしまいました。

 

さくだ内科クリニックの年末・年始の外来診療は、以下の通りになっています。

 

12/29  12/30  12/31  1/1  1/2  1/3  1/4 
休日 通常診療 休診日 休診日 休診日 休診日 通常診療

 

年末年始でも、もちろん透析診療は通常通りに行っております。

ただし、薬局等が休みになりますので、お薬などの処方はできなくなります。

定期薬などは不足分がないよう、事前に相談しましょう。

 

 

みやざと整形クリニック経塚駅前さんのアクセスマップ

 

唐突ですが、アクセスマップをつくるのは(私にとって)かなり難しいです。

 

そういうマップをフリーで描けるソフトもネットで見つけましたが、どうもしっくりいきません。

たぶんこういうのはセンスが問われるのだと思います。

Google Mapなどの詳細な地図はすぐに入手できる時代ですから

詳しさや細かさはそれにお任せすることとして

いかに簡略された地図で「ああ、あのへんね」と思わせることができるか。

 

簡単に言うと、私のターゲットはタクシーの運転手さんたちです。

運転手さんに「あの~。ここのクリニックに行きたいんですけど…。」と見せて

「ああ、あのへんね」

と言わせたら、目的達成と言えます。

 

今年11月1日、ここ経塚、さくだ内科クリニックのご近所に「みやざと整形クリニック経塚駅前」が開業しました。

院長の宮里聡先生は、首里高出身の私の同期です。

ホームページを見て、感動しました。(同期だから言うんじゃないですよ(笑))

そこにあったアクセスマップがわかりやすい!(と思う。)

map-info

 

このアクセスマップは簡略化されているうえに、目印となるお店や建物がうまい具合に入っています。

これは是非パクリたい! 真似したい!(笑)

 

ちなみにみやざと整形クリニックは、最新のリハビリ機器を設置しています。

私にとって悔やまれるのは開業前の内覧会に参加できなくて、それを体験できなかったことです。

体験者の話ではかなりリラックスできて良いらしいのです。

また宮里院長には、痛みという辛い症状に悩む患者さんにわが家のようにくつろいでいただきたい、元気になってほしいという願いがあるとのこと。

その志が、気持ちの良いクリニックです。

(同期だから言うんじゃないですよ!(笑))

 

で、みやざと整形クリニックを真似て描いてみたのが、下のマップです。

私の性格が出てしまいました。

簡略化と言いながら余計な情報が入ってしまって却ってわかりにくくなっている気がします。

 

アクセスマップ7

「銀魂」と甥っ子

 

ケーブルテレビの子供向けのチャンネルで、ほぼ毎日夕方にアニメ「銀魂」が放映中です。

私の母は「これが子供向けのマンガか?」と顔をしかめますが

小学4年生の甥っ子と私は食い入るように見てしまいます(笑)

 

なんちゃって風な世界観が嬉しいですね。

時代劇やSF、近未来劇、なんでも盛りだくさんで、パロディも冴えています

シリアス人情ドラマやバトルの路線に傾きかけると

ナンセンス・ドタバタ・コメディに、我を取り戻すかのように還る。

その振り幅が大きいのも魅力です。

 

ドタバタ具合は、ちょっと時代が違いますが「マカロニほうれん荘」を思い出してしまいました。

ドタバタは奇想天外な方が面白い。

しかも、取るに足らないくだらないことが大事件に発展するのは、くだらなければくだらないほど面白い。

 

「人間ってホント、バカだよなあ。」

そう思って笑えるのは、人間のどうしようもなさに対して愛着が増す時ですよね。

 

最近、笑っていない方。

銀魂、おすすめです(笑)

 

 

アンチエイジング学会の講習会に参加してきました

 

12月15日はアンチエイジング学会の講習会でした。

 

特に今回は、午後からの休憩をはさんだ2つのLectureが私にとって関心深いものでした。

Lectute 4 「睡眠・覚醒制御機構」 櫻井 武 (金沢大学分子神経科学・統合生理学講座)

Lecture 5 「睡眠のサイエンス」 三島 和夫(国立精神神経医療研究センター)

「睡眠」は、オーバーナイト透析を開始した時から特に課題だと感じていますので

タイムリーな内容だと楽しみにしていました。

 

特に、三島和夫先生といえば以前に投稿した記事

「体内時計が25時間は間違い」 → こちら

先生のLectureがじかに聴けたのが良かったです。

実際、かなり興味深く面白い内容でした。

 

いつかスタッフ皆と時間をとって共有したいと思います。 

 

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真似させてもらいたい気配りと礼儀

 

クリニックで透析をしている患者さんが、石垣島に里帰りの予定があるのだと伝えてきました。

慣れたもので、自分自身で旅行透析の施設を手配したのでよろしくという報告です。

 

ほどなくして、受け入れ先の透析医院から「臨時透析依頼確認表」のFAXが届きました。

この配慮は、自分たちにはなかったものでした。

驚くと同時に、感心しました。

素晴らしいと思ったので、ご紹介させてください。

(こんなこと当然やってきてるよと言われる施設もあるかも知れません。不快に思われたらごめんなさい。)

 

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石垣島のよなは医院からのFAXでした。

そこには、医院までのアクセスマップ、持参するもの、備品、食事などの注意点

透析条件等の依頼などが書き記されています。

 

実は、こういう当たり前のことを私たちクリニックはしてこなかったなあと反省しきりです。

特にタクシーの運転手さんがクリニックの場所を知らない時には、道に迷わせてしまうようなこともありましたから。

さっそく透析室長と相談して、真似させていただこうと思いました。

 

 

オーディオブックの思い出

 

中部病院時代に、内科医局をもっと良くしていこうと皆を盛り立ててくれた先生がいました。

当時、内科医局長だった先生です。

 

知らない方は「内科」という表札でくくると、一枚看板のような思いがするでしょうが

実際は内科は各専科に分かれているので、これがまとめるのが本当に難しい。

私のような腎臓内科や

循環器内科、消化器内科、感染症内科、血液内科、呼吸器内科、神経内科、総合内科など…

もっと細かく分化した病院もあるかも知れません。

普段は、この細かいグループで診療していますから、他のグループが何をしているのか実際はわからないことが多いのです。

それをひとつにまとめあげようとするのは、並大抵のことではなかったでしょう。

バラバラのピースをひとつの方向に向かわせる莫大なエネルギーが必要です。

 

先生が最初にしたのは、ある経営者向けのオーディオブックを各医師に配布することでした。

「本は読む時間がないだろうから、通勤時間にでも車の中で聞いて。」

狙いは、問題意識や価値観の共有だったのだと思います。

 

何度も同じことを言うと、お説教じみたことが、オーディオブックなら繰り返し聞くことが必然ですから

ひねくれ者の私でさえ、素直に聞くことができます。

 

部屋を片付けていると、当時のCDが出てきたので、ふと思い出してまた聞いてみました。

当時が懐かしく、先生が何を思っていたのか少し思いを寄せていました。