「感謝日記」

 

 著者の田中ウルヴェ京さんはソウルオリンピックに出場し、シンクロ・デュエットで銅メダルを獲得した方です。

この本には「メンタルトレーナー」「コーピングコーチ」という肩書で紹介されています。

 書くだけで人生が変わる 感謝日記 田中ウルヴェ京著

 

彼女にとって、彼女のメンター(恩師)であり、心理学者のデニス・ウェイトリー博士からの言葉が転機になったのだと言います。

「私たち人間にとって、本当に幸せな成功とは、自分のやりたいことを、人の利益のためにやることでしか得られないんだ。」

「成功とは他人のために自分のやりたいことをやる」

これを実現するための方法論、実践ガイドがこの「感謝日記」だと言えます。

 

扉にある「感謝日記の書き方」を抜粋します。

その1 今日の印象に残った出来事を書き留める

その2 そこで自分の感情を整理し、セルフトークに注目する

その3 必要あればセルフトークをプラスのものに置き換えてみる

その4 プラスに置き換えたことで、出来事に感謝しながら、同時に、今日、感謝したい人を思い出す

その5 その思いを忘れないうちに言語化する

その6 言語化することでさらに感情が整理される

その7 整理された感情で、より深い自分を新たに発見する

その8 さらに他人や状況に感謝ができる

 

「セルフトーク」がキーワードですね。

つぶやき、思いグセ、「感じ」や「受けとめ」の瞬間の心のひとりごとのことです。

ネガティブ・セルフトークとどうつきあっていくのか。

たくさんのヒントが述べられています。

認知行動療法やABC療法に通じるスキルなども紹介されています。

 

これは田中さん自身が実際に体験してきたことだからでしょう。

とても説得力がありますし、腑に落ちることが多いです。

 

1日5人への感謝日記。

それを習慣にするだけで、きっと幸せでしょうね。

 

襟を正す

 

あの年、この日に上の娘が中学を卒業し、今年ちょうど高校を卒業しました。

 

私に関して言えば、今日の日のことだけを「忘れない」という言葉でまとめることはしたくないと思っています。

今でも毎日続く社会問題の最前線ですし、この国をどうすべきかという課題は具体的な形でずっと東の方から投げかけられています。

私たちは人任せにせず、自分たちの目や耳を駆使して、あるいは実際に足で真実の姿を学ぶこと。

実際に人に会うこと。

問題を共有していくこと。

できることをできることから。

 

未来のために、ずっと終わりなく探っていく道です。

祈ります。

 

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どう呼ぶかで世代がわかる

 

 

小学校低学年の頃の、「理科」の思い出。

「理科」と言えば、興味を湧かせてくれたのが、学研の学習雑誌「科学」

毎月、小学校の門のそばで販売していたのを定期購入していた記憶があります。

やはり、お目当ては実験や観察道具のふろくで、アリの巣観察キットなどを手にしてイッパシの研究者気分に浸ったものでした。

 

今回はそのお話ではなく、「理科」で取り上げた植物の観察のお話。

 

さて、問題です。

下の写真にうつったもの、何て呼ぶでしょう。

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私たちは自信を持って「ふたば」と呼びますね。

ふたばの真ん中から本葉(ほんば)が出てくるのですよね。

小学校1年生の時に、1人1鉢ずつアサガオを育てて、観察日記をつけたものでした。

 

今は「ふたば」と呼ばないのですね。

「(双)子葉」と呼ぶのが正解らしいです。

詳しくは、『Benesse 【理科】 子葉と双葉、どっちが正しいの?』 や 『学研 ニューワイド学習百科事典』を参照ください。

 

「先生が『君たちのお父さんとお母さんはきっとこれを「ふたば」って呼ぶから、双子葉だと教えてあげてね。』って言ってたよ。」

と、小学生の子どもに言われたことがあります。

そう。先生は、私たちと同じ世代。

優しい心遣いに感謝。

 

しっかりと見抜かれています(笑)

 

第32回沖縄県人工透析研究会の発表演題(予定)

 

来週の日曜日、3月16日に第32回沖縄県人工透析研究会が開催されます。

今回は、さくだ内科クリニックからも演題を発表する予定です。

 

○ オーバーナイト透析の取り組みと開始してからの報告

○ 深夜透析による睡眠満足度

○ オーバーナイト透析を経験して

 

上の2題が看護師スタッフ部門

下の1題が医師部門のセッションでの発表です。

 

3題ともオーバーナイト透析に関連した演題になってしまいました。

しっかりとお伝えできればと思います。

 

 

 

アキレウス ギリシャ神話から

 

アキレウス(ラテン語でアキレス)は不死身として知られる英雄です。

人間であるプティーアの王ペレウスと、海の女神であるネーレイディスのテティスとの間に生まれました。

アキレウスが生まれると、母テティスは愛するわが子を不死身にしようと、冥界の川ステュクスに浸します。

半神半人である我が子が無敵な存在になるようにという親心からです。

ステュクスの川の力がおよぶと、刃も通さない体になるのです。

 

ところが、彼女がつかんでいた踵部分だけは川の水に浸からなかったため

そこだけが不死身にならなかったのでした。

これが有名なアキレス腱の名前の由来です。

 

また、別の伝承によれば、テティスは父であるペレウスから受け継いだ人間の弱い部分をどうしても消してしまいたいと考え

生まれたばかりのアキレウスの身を夜な夜な火の中に投じたそうです。

弱い部分を焼き尽くしてしまおうと考えたのでした。

 

それを発見したペレウスは驚き、わが子をすぐに救出しましたが、踵の骨だけは燃えてしまいました。

その後、テティスは息子を置いて、そのまま海へ帰ってしまいました。

母がいなくなったアキレウスは、ケンタウロスの賢者ケイロンに育てられ、最強の戦士に成長します。

 

アキレウスが活躍するトロイア戦争のお話は、また別の機会に。

 

絵はルーベンスの描いた「アキレウスをステュクス川に浸けるテティス」

ルーベンスという名前は「フランダースの犬」を連想させますね。

テティスとアキレウス

 

 

 

「フィッシュ哲学」

 

「フィッシュ哲学」が病院などの医療現場で取り上げられるようになったのはいつ頃からなのでしょうか。

 

実は、「フィッシュ哲学」という言葉をつい先日知りました。

ふとしたところで目にとまり、ためしに「フィッシュ哲学」とgoogle 検索したら

「フィッシュ哲学」を導入し、成果をあげている医療機関がずらっと並んでいるのにはびっくりしました。

哲学というよりも、行動規範と理解した方が良いかも知れません。

 

どういうものか、少し調べましたので、ご紹介します。

フィッシュ哲学のフィッシュは魚。魚市場のことらしいです。

アメリカ、シアトルにあったさびれた公営魚市場を活性化するために、この原理を導入して見事に復活したというのが最初らしいです。

導入後、市場の職場環境が改善されて活気が戻り、そのことが成功例として有名になったとのことです。

観光名所にもなったというのですから、劇的な変化だったのでしょうね。

 

フィッシュ哲学の原理とは以下の四つです。

fish哲学 

組織を活性化させるために、「遊び」「楽しむ」「ユーモア」「茶目っ気」などを駆使するというのは

日本人にはなかったことでしょうね。

それが医療機関となると、なおさら縁遠かったかも知れません。

 

不安を持ってクリニックに足を運ぶ患者さんの心を明るくともすことができるのなら

とても意味のあるものでしょう。

 

いいものは取り入れたいなあ。

 

 

 

「イワンのばか」

 

青空文庫をあてもなく眺めていたら、トルストイの一覧の中に

「イワンの馬鹿」 菊池寛訳

がありました。

 

 

確か、幼い頃に絵本化されているのを読んだことがあるきりです。

どんなストーリーだったのかもすっかり忘れていましたので、ダウンロードして読んでみました。

 

↓ 短い読み物ですので、興味のある方はこちらからどうぞ 

「青空文庫 イワンの馬鹿」

 

ウィキペディアにあらすじが載っていました。

↓ 時間がない方はあらすじだけでも良いかも知れません。 

あらすじ

 

 

 

今、この歳になって読むととても考えさせられるものがありますね。

題材はロシア民話です。

もちろん、この物語が生まれたロシアという土地、風土、価値観などがイワンというキャラクターを際立たせているのでしょう。

トルストイが晩年に手がけた少年向けのお話というのも、この物語がもつメッセージ性を色濃くしています。

そういった背景を抜きにしても、現代に生きている私たちにとっても教訓的なお話だと思います。

 

この物語で「馬鹿」というのは、損得の基準を持たない存在のこと。

二元論を持ち出さないばかりか、とにかく愚直に純朴であり続けること。

人に乞われれば、モノや労働も「いいとも、いいとも」と言って惜しみなく分け与える。

そこにはネガティブな感情が入り込む隙間もなく、ひたすらに無心に行動を起こしています。

難しい理屈には「わしにどうしてそんなことがわかるもんか」と言ってひたすらに働く。

「馬鹿」と表現していますが、決して真似ができない「境地」のことを言っています。

 

全編を流れる空気感は、宮沢賢治の「雨ニモマケズ」のデクノボーそのものじゃないかと思いました。

もしかしたら、こういう「馬鹿」に憧れていたのが昔の日本人じゃないのかな。

真似が容易でないだけ、私も憧れているのかも知れません。

 

タイムカプセル 二十歳になった君へ

 

下の娘が今度、小学校を卒業します。

 

先日、なにか手紙のようなものを書いているようだったので、誰に書いているのと訊くと、タイムカプセルに入れるものを準備しているのだと言います。

二十歳になったら、皆で集まって開けるのだそうです。

「お父さんも、書いて。」

「そういえば、お姉ちゃんたちにも書いたっけ。」

もうそんな時期なんだねと言いながら、快く承知しましたが、やはり寂しくもあり、複雑な気持ちでした。

 

「二十歳になった君へ」

 

成人になったとしても、これだけは変わってないだろうなあと思う性格のこと。

それにまつわるエピソード。

 

親の目から見て変わってほしくない長所。

短所とは言えないまでも、これがあるから苦労してるんだよと思うクセ。

そして、どんな時でも親は応援してるんだよという激励。

 

未来あての手紙を書きながら、タイムカプセルっていいかも知れないと思いました。

今度、同期会でやってもいいかな。

だけど、私たち世代のタイムカプセルって、自分自身に宛てるというよりも次世代へのメッセージということになってしまいますね。

いっそ「100年後のウチナーンチュの皆さまへ」のタイムカプセルにしましょう。

 

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ビジョンの実現のために

 

 

プロデュース能力 ビジョンを形にする問題解決の思考と行動 佐々木直彦著

 

この本に何度モチベーションをあげてもらったか知れません。

 

先日、この本で紹介された図をパワーポイントで描きなおしました。

先月のクリニックのプロデュース・ミーティングでプレゼンに使用した1枚です。

 

20140225第12回プロデュースミーティング

 

 

2014年最初のミーティングということもあって、今年のビジョンを示したいと思っていました。

 

そのなかで、特に「クリニックの理念」 を行動原則にしてすすめていくことを “決意表明” しました。

 

今年、何よりも実現したいのは「チームワーク力の発揮」です。

ちょっと歯が浮くような言葉が続いたかも知れません(笑)。

 

でも、照れずに真面目に取り組みたいテーマです。

 

 

ブログの外観

 

内容はともかく、ほぼ毎日ブログを更新していることもあって

私のブログを読むのを毎日の日課にしてくれる方もいらっしゃるのだということをお聞きしました。

恐縮するやら申し訳ないやら。

ありがたいことです。

 

ただ、文字サイズが小さく文字色も薄いグレーのために

読みづらいというご指摘もありました。

 

以前にも触れましたが、私は WordPress というブログソフトを使っています。

外観のデザイン・テーマも豊富で、ざっと見たら1100を超えるテーマがあるようです。

 

こんな感じです。

テーマのテンプレート

 

 

せっかくなので、デザインを変えてみようと思って何度か実際に試してみました。

その現場に遭遇して「あれ?別のブログ?」と思った方もいらっしゃったかも知れませんね。

 

デザインは、当然といえば当然ですが、それだけでまったく趣の違うブログになってしまいます。

勝手が違うせいなのか、思考が止まってしまって文章が書けなくなってしまうようなデザインもありました。

 

ですから、デザイン・テーマを変更するのは容易なことではないと感じました。

少しずつ試してみて、気に入ったものがあったら変えてみたいと思います。

 

すみません。 とりあえず、今はこのデザインにしていますが、また変えるかも知れません。