リアルタイムの地球画像

この間からひまわり8号はすごい!のお話をずっとしてきていますが、ひまわり8号の衛星画像をリアルタイムで見ることができるサイトがあるのですね。

ひまわり8号リアルタイムWeb

 

例えば、下の画像は今日7月15日午前7時10分の地球。

himawari08 real time web

 

普段の生活では自分の視野範囲でしか物事を考えたり処理しなかったりするのですが、こういうビッグサイズの視点を授かると少し考え方が変わってくるかも知れませんね。

今、この地に立っている、この瞬間の地球を見せてくれているのですから。

まさしく神の視点です。

以前に紹介した「アミ 小さな宇宙人」の童話の世界を彷彿とさせます。

 

このサイトが嬉しいのは、その日の地球の動画も見る事ができるのです。

下の動画は7月14日の動画をダウンロードしてYouTubeで見れるようにしました。(ダウンロードも違法でなく簡単にできるのです。)

 

誕生日の動画を毎年ダウンロードしても面白いかもと思いました。

 

「一房の葡萄」

有島武郎の「一房の葡萄」は、青空文庫で読むことができます。→ こちら「一房の葡萄」

あらすじはこうでした。

 

西洋人の横浜の学校に通っている僕は、風景画を描いていたが本当の海の色が出したくて、あまり絵が得意でもない級友のジムが持っている、美しい西洋絵の具が羨ましくてたまりませんでした。

ある秋の日、ふとジムの机の中から絵具を2本盗んでしまいました。

しかし、すぐにジム達に見つかり、大好きな先生のところに連れて行かれました。

その西洋人の若い女の先生は、泣き出した「僕」の様子にすべてを察し、絵の具を返したことを確かめた後、「あなたは自分のしたことをいやなことだったと思っていますか。」とたずねただけで、叱ろうとしません。

そして、窓近くの一房の葡萄をもぎ取って僕の手にのせ、つぎの一時間は自分が授業から戻ってくるまで、先生の部屋に居るように言いつけて教室に行きました。

戻ってきた先生は、「そんなに悲しい顔をしないでもよろしい。もうみんなは帰ってしまいましたから、あなたもお帰りなさい。そして明日はどんなことがあっても学校に来なければいけませんよ。あなたの顔を見ないと私は悲しく思いますよ。きっとですよ。」と言って、「僕」のカバンに葡萄の房を入れました。

次の日、なかなか学校に行く気なれない「僕」は、先生を悲しませてはいけない、優しい目で見られたい一心で、登校しました。

すると、ジムが飛んできて「僕」を先生の部屋に連れて行き、そこで手を握り笑顔を見せてくれました。

先生はにこにこしながら僕に「昨日の葡萄はおいしかったの。」と問いかけ「そんならまたあげましょうね。」といって、葡萄の一房をもぎ取って、細長い銀色のハサミで真ん中からぷつりと二つに切って、ジムと僕とに与えました。

 

 

罪を犯す僕の心の弱さや、幼少時のネガティブな感情、隠し通したい秘密など、告白文の様相を呈したこの短編は、多くの人の共感を呼び覚まします。

そして、先生と僕との関係性が、次の日の登校というイベントにクローズアップされます。

「明日はどんなことがあっても学校に来なければいけませんよ。あなたの顔を見ないと私は悲しく思いますよ。きっとですよ。」

人が行動を起こすきっかけとなるのは、そのベースに人間関係があるのだということを思い起こさせてくれます。

大事なのは人間関係しかないと言ってもいいのかも知れません。

 

私たちがやろうとしている医療は、この先生が見せた奇跡にヒントがある気がしています。

 

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サム・ロイドのパズル 「トリック・ドンキー」

なじみが薄いとは思うのですが、19世紀のアメリカにサム・ロイドという「パズルの王様」がいました。

天才とも称されていたのは、ロイドがつくったチェス問題がはじめて新聞に掲載されたのが14歳の頃で、16歳には「チェス・マンスリー」という専門誌の編集者に任命されていたからです。

彼はチェスだけでなく、数多くの商業的な数学パズルを創作しました。

いわゆる誰もが解けそうで解けないビジュアルなパズルの先駆者で、当時の人々を夢中にさせたそうです。

 

彼の発案したパズルはどこかで見たことがあるかも知れませんね。

代表作には、「仔馬のパズル」や「トリック・ドンキー」などがあります。

今日は「トリック・ドンキー」を紹介します。

ロイドが10代の終わりの頃に描いたもので、彼はこのパズルで数週間のうちに1万ドルを稼いだといわれているそうです。

 

下の図をご覧ください。線の通りに切り取って3枚の絵に切り分けてください。

下を向いているロバ(ドンキー)が描かれた2枚の絵と、対称的にさかさまに描かれた騎手の絵1枚になります。

ここから問題です。では、2人の騎手を2頭のロバに乗せてください。ただし、絵は折ったり曲げたりしないでください。

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パソコンなら実際にプリントアウトして、挑戦してみることをおすすめします。

 

なんでこれがパズルになるかというと、実際にやってみると下のようになるからです。まず3枚に切り分けて並べます。

 

図2

騎手の絵を上に乗せて、ロバに合わせようとすると下のようになります。

図4

騎手の間隔がせまいので、その距離に合わせると、一方のロバの絵が一方を覆いかくしてしまうのです。

意外に難問です。楽しみながら解いてみてくださいね。

解けた時の喜びは格別だと思いますよ。

 

 

 

 

 

 

解答はこちらに準備しておきます。 → 「トリック・ドンキー」の解答

 

 

「スタッフフォーラム2015」に参加してきました

昨日、11日にパシフィックホテル沖縄で、透析に携わる医療者の勉強会「スタッフフォーラム2015」に参加してきました。

代表世話人は、とうま内科の當間茂樹先生です。

 

この会は「最新の知見習得による沖縄県内の透析医療発展」を目的として毎年行われているものです。

今回は「透析患者のQOL改善」をテーマとして一般演題と教育講演が準備されました。

私も座長の役割者として、参加しました。

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透析患者のQOLについては、まだまだ取り組むことが多いと実感したのが正直な感想です。

QOLとは「生活の質」のことですね。「生活」とは、「暮らしぶり」のことだったり「人生」を意味する言葉だったりします。

Lifeは「生命」の意味もあります。大きく深く考えれば、「生命の質」という意味でしょうか。

 

思うこともたくさんありますし、考えもしなかった指摘もありました。

クリニックに戻ってゆっくり掘り下げていきたいと思います。

 

ペーパーボール・オーバー・ザ・ヘッド

YouTubeが素晴らしいのは、ビンテージ・マジックの映像を発見することができることです。

先日、トニー・スライディーニのペーパーボール・オーバー・ザ・ヘッドの動画を見つけました。

スライディーニはイタリア生まれのクロースアップ・マジックの第一人者です。

彼のタバコやシルクを使ったマジックを見ると、ステージに立つマジシャンの動きのイメージは、実は彼の動きが起源だったのだと気づくことになります。

そして、この「ペーパーボール・オーバー・ザ・ヘッド」

 

今でも現代のマジシャンが披露したりしますね。

以前にテレビで、セロが仲間のマジシャンとともに申し合わせなしに即興でやっていました。

マジシャン達の輪の中にいたアナウンサーだけが、このトリックに気づかなかったのです。

観客には、「なぜわからないんだろう?」と疑問に思うようですが、マジシャンのタイミングが絶妙です。

 

 

 

7月10日 午後診療の開始について

猛威をふるった台風9号(チャンホン)も、午前中には沖縄本島から遠ざかる見込みです。

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路線バスも午後からの運行を決定したようです。

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クリニックの外来診療は、午後2時から診療を開始いたします。

 

また、透析は午後12時から開始できるように準備しています。

よろしくお願いします。

 

 

7月10日の診療体制について

昨夜から沖縄を襲っている台風9号(チャンホン)は予想以上に大きく、強い台風ですね。まだ情報の把握はこれからでしょうが、被害が心配です。

7月10日午前7時現在でも、気象警報・注意報は以下のように、沖縄地方各地に暴風警報が発令中です。

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台風9号(チャンホン)の暴風域が思ったよりも大きく、現在もまだ暴風域から抜け出ていないようです。

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沖縄県バス協会も午前中始発からの路線バスの運休を発表しました。

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台風に強いゆいレールも午前10時までの運休を決定したようです。

 

本日、7月10日(金)のクリニックの外来診療は、台風接近に伴い、午前中は休診とさせていただきます。

今のところ、午後からは診療可能と予測していますが、台風の動向を見守りたいと思います。

 

透析を受けている方々に関しては、当方からの連絡をお待ちください。

よろしくお願いします。

 

 

台風時の透析シフト

台風9号が接近しつつあります。

予想では、今日の夕方から明日の朝にかけて風が強まっていくようですね。

すでに昨日から湿度が高くなり、時折、強い風も感じるようになっています。

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原則的に暴風警報が出ると、安全優先のため透析は行えません。

そのため、透析スケジュールをずらしたり、いつもの透析時間よりも短くしてもらって対応することになります。

 

私たちのクリニックは普段長時間透析をしている方が多いのですが、台風は非常時ということで急なスケジュール変更にも快く承諾していただいているのでいつも助かっています。

月水金クールの方が火木土クールにお邪魔したり、その逆もあったりで、「お互いさま」の気持ちが大変ありがたいです。

 

今日は、少し早目の終了が良いかも知れません。

明日は、少し透析開始時間を遅らせなければならないかも知れません。

 

ずっと天気図とにらめっこの毎日です。どうか被害がありませんように。

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薬の語源

弓道の原点とされる「四巻の書」という本を読んでいます。まだ途中ですが、読んでみるとなかなか面白い記述が多いですね。

例えば、薬の語源についてもこの本の中にありました。

 
 四巻の書 弓道の原点 武田巧太郎編著

 

薬の語源は「奇妙(くすし)」という言葉に由来しているのだそうです。つまり「奇妙(くすし)」の力を発揮することから、くすりというようになったのだとか。

はるか昔に薬師仏が生まれて薬ができ、その薬によって病を癒す人のことをも医師(くすし)と呼ぶようになりました。

従って当時の医者は自らをして薬師如来として崇めたのだそうです。

 

『太平記』の中に「医師評定の事」という記述があり、こう伝えているそうです。

 

禅僧が深夜仁和寺にいたところ、天狗たちが虚空を漂い来て、目の前の六本杉の梢にならび話しはじめた。

数日後、足利直義の北の方(妻)が病気になり、多数の医師を集めたが病名はわからなかった。

遅れてやってきた嗣成は禅僧から聞いた仁和寺での不思議な評定を思い出し「男の子が生まれます」と言った。

それを聞いた者たちは口々に「40歳をすぎて初めて懐妊することなどあるものか」と否定したが、その後、天狗の話の通りに男子が生まれた。

 

この文は「医師(くすし)は突拍子もないことを言うかも知れないが、ただ信じることだ」ということを伝えているのだそうです。

 

もしかしたら、遠い昔から医者は常日頃から「突拍子もないこと」を言っていたのかも知れないですね。

そう考えると、少し複雑です(笑)。

 

 

台風9号(チャンホン)の進路 ひまわり8号の登場

台風9号(チャンホン)は、沖縄に近づくにつれて勢力を増してくる予想です。

沖縄地方に最接近する頃には、中心気圧が 925 hPa、最大風速 50 m/s、最大瞬間風速 70 m/sで、暴風警戒域半径 600 kmの「非常に強い台風」まで勢力を発達させる見込みだということです。

今日午前6時現在の予想図では宮古島を直撃のようですから、かなり心配です。

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やはり台風10号(リンファ)の存在が微妙に進路に影響しているのでしょうか。

いつ接近するのか、影響はどうなのかが、いつもよりも読みにくい感じがします。

 

10日(金)は抜けているのか。安全を確保したうえで午後から透析は回せるのか。かなり流動的です。

 

 

さて、外来診療について改めてお知らせします。

 

【台風時の外来診療について】

外来の診療は、沖縄の各機関と同様に、公共交通機関の運行状況で決定します。

交通機関が運行停止となった場合は、外来診療は休診となります。

 

随時、テレビやラジオの情報やインターネットでご確認をお願いします。

 

一般社団法人沖縄県バス協会のホームページ

路線バスの運行情報→本島・離島

があります。

参考にされてください。

 

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追記:

今日7月7日午前11時から、ついにひまわり8号が運用開始しました。気象衛星からの写真の精度がすごいことになっています。

上の写真(ひまわり7号)と比較するまでもないですね。

今後の予報に大いに役立つものと期待しています。

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