イソップ寓話 「少年とイラクサ」

今日はイソップ寓話からのお話です。

 

「少年とイラクサ」

 

野原で遊んでいた、ある少年の手にイラクサのとげが刺さりました。

少年は家へと泣きながら走って帰り、母親に言いました。

「何度も刺されたことがあるから、気を付けていたんだ。だから、そうっと軽く触ったんだ。それなのに、とてもひどく刺されたんだよ。」

母親はそれに応えて言いました。

「イラクサが刺したのは、お前がおびえてそうっと触ったからなんだよ。次からはしっかりと勇気をもってつかめば安全につかむことができるよ。それどころか、絹のように滑らかなはずよ。」

 

 

実は、この寓話が何を教訓としたいのか、よくわかっていませんでした。(今もわかっていないのかも知れません。)

 

「勇気をもって毅然とした態度でコトにあたれ!」

あるいは

「何事にも全力を尽くせ!」

おびえず勇気をもって、力を尽くしなさいと言うことなのでしょうか。

 

ちなみにイラクサとは下の写真の植物です。

とげに刺されなくても、触るとかぶれてしまいそうな植物です。

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パントマイム・マジック

パントマイムだけでも十分に楽しめるのに、そこにマジックの不思議さが加わると息を飲んで見入ってしまうものですね。

Justin M Monehenさんはそれを同時に実現した素晴らしいエンターテイナーです。

 

例えば、アルプスの少女ハイジで貿易商をしているクララのお父さん「ゼーゼマンさん」が3か月ぶりに家に戻ったとき、ハイジとクララのふたりにマジック(?)を披露しました。

親指をもう片方の手でひっこ抜いてしまうマジックです。

ゼーゼマンさん01

クララとハイジも、その現象に驚き、それがマジックだと知って笑顔で応えていました。

ゼーゼマンさん02

 

私にはこのシーンが印象的で、小さい子どもから、いきなり「マジック見せて」と言われるとついついやってしまいます。

「それ、わかる~」と言われるのがオチなのですが(笑)。

 

Justin M. Monehen流にすると、もっと面白いのです。

例えば、下の写真のようなこともしてしまいます。

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マジックって、やっぱりどう演じるかなんですよね。

 

 

https://youtu.be/U8JSgp_NM90

 

 

ダム貯水率ウォッチングふたたび(みたび?)

最近は突然に雷雨が襲ったりと不安定な天気が続きますね。

夏休みも終盤に差し掛かって、大雨で予定が大幅に狂ってしまった方も多いのではないかと思います。

 

以前にもお伝えしましたが、さむら先生と同じく、佐久田のささやかな楽しみは「ダム貯水率ウォッチング」です。

今回の一連の雨に実はひときわ大きな期待をよせていたのでした。

8月17日のデータが以下のグラフです。

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そうです。昨年の11月20日ぶりの今年初の95%に達したのです!

県管理のダム(倉敷ダム)だけが平年を下回っているだけで、他のダムは平年を超えているのですね。

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これから雨の少ない秋・冬へと向かいますから、水源に関しては少し安心しました。

 

一休和尚の遺言

幼少時にはとんちで有名な、一休禅師の遺言状のお話です。

いろいろなところで引用されているお話なのですね。

真偽のほどは定かではありませんし、創作のような気もしないでもありません。

けれども、創作だとしても一休さんらしいお話です。

 

一休禅師は応仁の乱で焼け落ちた京都・大徳寺を再建を命じられました。

81歳の時だったそうです。

数年が経ち、臨終間近になって一休禅師は弟子たちに一枚の遺言状を遺しました。

「この先、この寺にどうにもならないような大きな問題が起こったら開けなさい。それまで決して開いてはいけない。」

僧侶たちは、一休禅師の教えを頑なに守り続けました。

そして、100年以上が過ぎ、どうにもならない大問題が起きた時、僧侶たちはすがる思いでこの遺言状を開きました。

そこには、こう書かれていました。

「シンパイスルナ ナントカナル」

それを見た僧侶達は、大笑いしました。

そして、落ち着きを取り戻した僧侶たちは新しく柔軟な視点を得て、何とか危機を乗り越えたということです。

 

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一休さんの遺言を、遠く沖縄の人たちが伝え聞いていたのかも知れませんね。

 

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「何のために医者にかかるのか」

それを意識している方と意識していない方では、処方された薬の効果も違ってくるというお話です。

「何のために医者にかかるのか。」

 

考えてみれば、仕事でも勉学でも、何にでも通じることですね。

それを始めたきっかけや動機をはっきりと意識化していることは、物事を成就に導く第一歩ですものね。

それと同じく「治したい」「健康になりたい」と動機がはっきりしている方は、治療効果が上がりやすいように思います。

 

「○○医院に通っていたけれど、良くならないから病院を変えてみようと思って…。」という方も時々みられます。

気持ちを新たにスタートから始めてみたいというお気持ちなら、意味があることだと思います。

ただし、「自分が治す意志を立てること」をしないで「どの病院にかかるか」を重要視しているのなら、残念ながらあまり良い結果を導き出せません。

受診する動機や「自分が治す意志」が曖昧であれば、どこへ行っても中途半端になりますね。

 

「保健師に『行ってきなさい』とせかされたから…」

健診の結果を持って、そう受診される方も多いです。

そういう方こそ、何を希望しているのか。受診の願いは何なのか。

それを意識してはいかがでしょう。

 

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「がんを予防するための新12か条」

 国立がん研究センターがん予防・検診研究センターがまとめた「がんを防ぐための新12ヵ条」が、がん研究振興財団から2011年に公開されています。→ こちら 「がんを防ぐための新12か条」(pdfファイル)

誰でもダウンロードして見ることができますので、一読をおすすめします。

その中の「これまでの研究から」という章では以下のような説明があります。

 

最近の研究からがんのリスクを高める生活習慣・生活環境・その他環境諸因子が明らかになってきましたので、がん予防法もより具体的に提案できるようになりました。

がんの原因の多くはたばこや飲酒、食事などの日常の生活習慣にかかわるものだとわかっています。

2005 年に発生した日本人のがんのうち、男性で喫煙・受動喫煙(30%)、感染(23%)、飲酒(9%)、女性で感染(18 %)、喫煙・受動喫煙( 5 %)、飲酒(3%)の順に大きな原因を占めていたと推定されます。

その他の生活習慣も合わせると、男性のがんの半数、女性のがんの3分の1は、もし生活習慣が健康的であったなら、また、がんの原因となるウイルスや細菌に感染していなかったならば予防できたものと考えられます。

がん予防では、さまざまな条件とのバランスを考えて、がんのリスク(がんになる危険性)をできるだけ低く抑えることが目標となります。

禁煙をはじめとした生活習慣改善が、現段階では、個人として最も実行する価値のあるがん予防法といえるでしょう。

現状で推奨できる科学的根拠に基づいた日本人のためのがん予防法を以下に示します。

 

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浦添市 健康講演会のお知らせ

9月に浦添市健康部健康づくり課の主催で、健康講演会を開催する予定です。

その講師を依頼されたのでお引き受けしました。

 

開催要項から「目的」を抜粋しますね。

「平成25年度の浦添市のメタボリックシンドローム該当者及び予備群の者の割合は34.4%と同規模の市の割合27.6%よりも高く、腎不全による死亡者数の割合も同規模の市、県、国よりも高い。

さらに浦添市の慢性腎不全(透析あり)の医療費総額に占める割合も同規模の市と比較して明らかに高い状況にある。

浦添市は若い世代が多い市であり、若い時からの生活習慣病予防も含めたCKD予防対策が重要である。

CKDについて広く一般市民に知識を普及し、意識を高めることが必要である。

よって、今回は腎臓を守るために血圧コントロールを行うという認識と自覚を高めるために、体験談などを交え、正しい知識の普及啓発、健康の保持・増進に資することを目的として健康教育を実施する。」

体験談を沖縄県腎臓病協議会事務局長の宮城輝さんが行うということなので、大変有益な会になると思います。

日時:2015年9月12日(土)14:00〜16:00

場所:浦添市保健相談センター 2階大ホール

お時間がある方は、ぜひご参加ください。

 

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食事バランスガイド

ある病気を患った方が、よく口にする質問が「何を食べたら良くなるのでしょうか?」というものがあります。

「残念ながら、特効薬のような食材はありません。まずはバランスよく食事を摂ることが基本ですし、大切ですね。」とお答えするのですが、「バランスが良い」とは実はわかりにくいことなのかも知れないとも思っています。

 

今回は「バランスが良い食事」の一つのヒントを紹介します。

平成17年に厚生労働省と農林水産省による「食事バランスガイド」が作成されました。

食事の改善のために「毎食、主食・主菜・副菜をバランスよく取る」にはどうしたら良いかをわかりやすくイラストで示したものです。

これは農林水産省のサイトでダウンロードができます。→ 「食事バランスガイド」について

 

食事の改善のためには、まずは現状の点検がスタートです。

現状を点検したうえで、自分の食生活を最も乱していると思うところを改善するのが王道ですね。

食事バランスガイドは、そのものさしになるものです。

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「文藝春秋 9月特別号」

芥川賞発表後の「文藝春秋 9月特別号」は特に狙っていたわけではなかったのですが、昨年に続いて今年も購入しました。

 

もちろん、受賞作の全文と選評が掲載されているからで、昨年は「春の庭 柴崎友香著」の掲載がありました。→  「春の庭」

今年は話題作の「火花 又吉直樹著」と「スクラップ・アンド・ビルド 羽田圭介著」の二作の全文と選評が掲載です。

 

注目を集めていますから、品切れを覚悟していたのですが、ラッキーなことにクリニック近くのコンビニで買えました。

あなどるなかれ、このコンビニは意外に書籍類が豊富で重宝しています。以前には「ギリシア神話」の本が陳列棚にあって私を喜ばせました。

 

第一に、選評と受賞者インタビューが楽しみでした。

当然ながら、選者には哲学やポリシーというものがあり、あるいはそれぞれの好みももちろんあって、それに合致するかしないかでかなり評価が違っています。

他の選者は評価しなかったが、私だけが推したこの作品というのがあれば、びっくりするほどの温かい言葉でその作者に対してメッセージを発します。

逆に多勢に無勢、「選考会では自分は受賞とすることに反対したが、少数意見にとどまった」というように、辛辣な言葉が遠慮なく発せられています。

 

受賞者インタビューでは、実は「又吉直樹さんともう一人の受賞者」としか認識していなかった羽田圭介さんのことが大変興味深く思いました。

破天荒ということに関しては、又吉直樹さんよりも羽田圭介さんの方が個性的なのかも知れませんね。

 

「火花」と「スクラップ・アンド・ビルド」については、今日のオーバーナイトの当直の時にゆっくり読もうと思っています。

 

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マジック 「ペットボトルの消失」

夏休みに入り、小中学生の職場見学の依頼を受けることになりました。と言っても、クリニックのスタッフの子どもさんたちからの要請です。

将来、医療者を目指してくれたらという思いと、お母さんたちが働く姿を見てほしいという思いから、大歓迎でお引き受けしました。

 

今日は見学のついでに、「先生のマジックを見るのを楽しみにしていますよ。」と言われてしまいました。

(誤解のないようにお願いします。決して「言わせた」のではありません。)

これは格好のエジキ…ではなく、そこまで言うのならと、早速マジックを披露させてもらいました(笑)。

と言っても、いつも準備しているのではないので、急いでありあわせのモノを工作して仕込みました。

 

披露したのは、「Vanishing Bottle」(ペットボトルの消失)です。

下の動画ではケチャップのボトルを使っていますが、今回はお茶のペットボトルで代用しました。

 

後で仕込みのペットボトルをプレゼントしたら、喜んで(?)くれました。ありがたいことです。

職場見学の印象をマジックで染めてしまったかも知れませんね(笑)。