台風15号(コーニー)

台風15号(コーニー)が本島に接近中です。

石垣島では23日21:16に最大瞬間風速71.0m/sを観測したそうです。

これから被害の状況が明らかになってくると思われますが、心配です。

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本島は直撃は免れたものの、西側の海を北上していく台風の風がすでに強くなっています。

明け方には台風時特有の不気味な色彩の明るさが空気に漂っていました。

暴風域を外れていますが、すでに午前5時ころには暴風警報が発表されました。

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今後の台風情報に十分に気を付けたいものです。

どうか被害がありませんように。

 

 

日曜日の臨時透析

非常に強い台風15号(コーニー)が、今日にも先島地方に接近するようです。

沖縄本島は24日(月)の昼にも最接近する見込みで、台風対策として月曜日予定の透析を今日23日(日)に前倒しでやることになりました。

私たちクリニックでは開業以来初めての経験です。

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スケジュールの変更を快く引き受けてくれた透析者の皆さんには本当に感謝です。

特にオーバーナイト透析は台風の時など緊急時には対応できないという弱点があります。

これは始めてみて、明らかになったことでもあります。

 

また、臨機応変に勤務体制の変更に対応してくれたスタッフにも感謝です。

スタッフにももちろん家族があります。特に夏休み最後の日曜日ですし、想像するに心苦しいものがあります。

台風時には、皆の協力の輪のありがたさが心に沁みます。

 

 

あとは大きな被害がありませんように。早く抜けてくれることを祈りたいです。

 

先延ばしせざるを得ない状況

また台風の予想進路図を前に頭を抱えています。

台風15号(コーニー)の台風情報のことです。

8月21日21時の台風経路図ではまだ実際に曲がってもいないのに、鋭角の進路が予想されています。

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天気図を見ると偏西風の影響は理解できるのですが、この時点でこの角度は大胆すぎないか?と思ってしまうのです。

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というのも、この進路だと24日(月)の血液透析ができない可能性があるからです。

そうなると24日(月)の透析クールの方たちを、23日(日)に前倒しでスライドさせなければなりません。

21日の昼には、早々とそのようなスケジュールを決定した透析医院さんたちもあると聞きました。

 

すごいです。感心します。私にはそんなに早く決定することができません。

患者さんたちにはご迷惑をかけますが、ギリギリまで先延ばしすることを了承していただきました。

「土曜日に連絡するから、待っていてくださいね。」

迷惑がるどころか、逆に「今回の台風も予測がつきにくいからねえ。」と温かい言葉をいただきました。

ありがたいことです。

 

そして、今朝早くの予想進路図が下のようになっていました。北上をはじめたようです。

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宮古島・石垣島、沖縄本島への接近のしかたは大きく変わらないようですね。

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そろそろ決断しなければならないタイミングのようです。

 

アトラス ギリシア神話から

人間の体にはギリシア神話の神々の名前が由来しているものがいくつかあります。

アキレス腱もそうですし、今日ご紹介するアトラスもそうです。

解剖学でアトラスとは第一頸椎のこと。別名 環椎といいます。

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その由来の理由をご紹介しますね。

アトラスは巨大な体を持つとされるティタン神族のひとりで、あのプロメテウスの兄です。

ティタン神族とオリンポス神族の壮絶な戦いで、ティタン神族は敗れ去ります。

その時にゼウスに刃向ったアトラスは、西の果てで天球を双肩に担がされるという罰を与えられてしまいました。

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さて、神秘学では天球はしばしば人間の頭蓋骨にたとえられるそうです。

プラトンはその著作で「人間の頭蓋骨が球状なのは、それが宇宙の形に似せて作られたからだ」と述べました。

そのため、天球=頭蓋骨を支える第一頸椎がまるでアトラスのようだと、そう名づけられたのです。

 

アトラスは、その後ずっと天空を担いでいるわけですが、英雄ペルセウスがメドゥーサを退治した帰り、宿を求めたペルセウスを冷遇して怒りを買い、メドゥーサの首を見せられて石に変えられてしまいます。

これが現在の、アフリカ、モロッコにあるアトラス山脈と言い伝えられています。

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イソップ寓話 「少年とイラクサ」

今日はイソップ寓話からのお話です。

 

「少年とイラクサ」

 

野原で遊んでいた、ある少年の手にイラクサのとげが刺さりました。

少年は家へと泣きながら走って帰り、母親に言いました。

「何度も刺されたことがあるから、気を付けていたんだ。だから、そうっと軽く触ったんだ。それなのに、とてもひどく刺されたんだよ。」

母親はそれに応えて言いました。

「イラクサが刺したのは、お前がおびえてそうっと触ったからなんだよ。次からはしっかりと勇気をもってつかめば安全につかむことができるよ。それどころか、絹のように滑らかなはずよ。」

 

 

実は、この寓話が何を教訓としたいのか、よくわかっていませんでした。(今もわかっていないのかも知れません。)

 

「勇気をもって毅然とした態度でコトにあたれ!」

あるいは

「何事にも全力を尽くせ!」

おびえず勇気をもって、力を尽くしなさいと言うことなのでしょうか。

 

ちなみにイラクサとは下の写真の植物です。

とげに刺されなくても、触るとかぶれてしまいそうな植物です。

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パントマイム・マジック

パントマイムだけでも十分に楽しめるのに、そこにマジックの不思議さが加わると息を飲んで見入ってしまうものですね。

Justin M Monehenさんはそれを同時に実現した素晴らしいエンターテイナーです。

 

例えば、アルプスの少女ハイジで貿易商をしているクララのお父さん「ゼーゼマンさん」が3か月ぶりに家に戻ったとき、ハイジとクララのふたりにマジック(?)を披露しました。

親指をもう片方の手でひっこ抜いてしまうマジックです。

ゼーゼマンさん01

クララとハイジも、その現象に驚き、それがマジックだと知って笑顔で応えていました。

ゼーゼマンさん02

 

私にはこのシーンが印象的で、小さい子どもから、いきなり「マジック見せて」と言われるとついついやってしまいます。

「それ、わかる~」と言われるのがオチなのですが(笑)。

 

Justin M. Monehen流にすると、もっと面白いのです。

例えば、下の写真のようなこともしてしまいます。

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マジックって、やっぱりどう演じるかなんですよね。

 

 

https://youtu.be/U8JSgp_NM90

 

 

ダム貯水率ウォッチングふたたび(みたび?)

最近は突然に雷雨が襲ったりと不安定な天気が続きますね。

夏休みも終盤に差し掛かって、大雨で予定が大幅に狂ってしまった方も多いのではないかと思います。

 

以前にもお伝えしましたが、さむら先生と同じく、佐久田のささやかな楽しみは「ダム貯水率ウォッチング」です。

今回の一連の雨に実はひときわ大きな期待をよせていたのでした。

8月17日のデータが以下のグラフです。

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そうです。昨年の11月20日ぶりの今年初の95%に達したのです!

県管理のダム(倉敷ダム)だけが平年を下回っているだけで、他のダムは平年を超えているのですね。

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これから雨の少ない秋・冬へと向かいますから、水源に関しては少し安心しました。

 

一休和尚の遺言

幼少時にはとんちで有名な、一休禅師の遺言状のお話です。

いろいろなところで引用されているお話なのですね。

真偽のほどは定かではありませんし、創作のような気もしないでもありません。

けれども、創作だとしても一休さんらしいお話です。

 

一休禅師は応仁の乱で焼け落ちた京都・大徳寺を再建を命じられました。

81歳の時だったそうです。

数年が経ち、臨終間近になって一休禅師は弟子たちに一枚の遺言状を遺しました。

「この先、この寺にどうにもならないような大きな問題が起こったら開けなさい。それまで決して開いてはいけない。」

僧侶たちは、一休禅師の教えを頑なに守り続けました。

そして、100年以上が過ぎ、どうにもならない大問題が起きた時、僧侶たちはすがる思いでこの遺言状を開きました。

そこには、こう書かれていました。

「シンパイスルナ ナントカナル」

それを見た僧侶達は、大笑いしました。

そして、落ち着きを取り戻した僧侶たちは新しく柔軟な視点を得て、何とか危機を乗り越えたということです。

 

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一休さんの遺言を、遠く沖縄の人たちが伝え聞いていたのかも知れませんね。

 

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「何のために医者にかかるのか」

それを意識している方と意識していない方では、処方された薬の効果も違ってくるというお話です。

「何のために医者にかかるのか。」

 

考えてみれば、仕事でも勉学でも、何にでも通じることですね。

それを始めたきっかけや動機をはっきりと意識化していることは、物事を成就に導く第一歩ですものね。

それと同じく「治したい」「健康になりたい」と動機がはっきりしている方は、治療効果が上がりやすいように思います。

 

「○○医院に通っていたけれど、良くならないから病院を変えてみようと思って…。」という方も時々みられます。

気持ちを新たにスタートから始めてみたいというお気持ちなら、意味があることだと思います。

ただし、「自分が治す意志を立てること」をしないで「どの病院にかかるか」を重要視しているのなら、残念ながらあまり良い結果を導き出せません。

受診する動機や「自分が治す意志」が曖昧であれば、どこへ行っても中途半端になりますね。

 

「保健師に『行ってきなさい』とせかされたから…」

健診の結果を持って、そう受診される方も多いです。

そういう方こそ、何を希望しているのか。受診の願いは何なのか。

それを意識してはいかがでしょう。

 

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「がんを予防するための新12か条」

 国立がん研究センターがん予防・検診研究センターがまとめた「がんを防ぐための新12ヵ条」が、がん研究振興財団から2011年に公開されています。→ こちら 「がんを防ぐための新12か条」(pdfファイル)

誰でもダウンロードして見ることができますので、一読をおすすめします。

その中の「これまでの研究から」という章では以下のような説明があります。

 

最近の研究からがんのリスクを高める生活習慣・生活環境・その他環境諸因子が明らかになってきましたので、がん予防法もより具体的に提案できるようになりました。

がんの原因の多くはたばこや飲酒、食事などの日常の生活習慣にかかわるものだとわかっています。

2005 年に発生した日本人のがんのうち、男性で喫煙・受動喫煙(30%)、感染(23%)、飲酒(9%)、女性で感染(18 %)、喫煙・受動喫煙( 5 %)、飲酒(3%)の順に大きな原因を占めていたと推定されます。

その他の生活習慣も合わせると、男性のがんの半数、女性のがんの3分の1は、もし生活習慣が健康的であったなら、また、がんの原因となるウイルスや細菌に感染していなかったならば予防できたものと考えられます。

がん予防では、さまざまな条件とのバランスを考えて、がんのリスク(がんになる危険性)をできるだけ低く抑えることが目標となります。

禁煙をはじめとした生活習慣改善が、現段階では、個人として最も実行する価値のあるがん予防法といえるでしょう。

現状で推奨できる科学的根拠に基づいた日本人のためのがん予防法を以下に示します。

 

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