PILOT 万年筆 カクノ

これはおそらく実はオトナに人気の商品じゃないでしょうか。

PILOTさんから出たキッズ向けの万年筆カクノです。

下の画像はカクノのホームページからスクリーンショットです。リンクを貼っておきました。

HPから

キッズデザイン賞を受賞したそうで、ウエブサイトではこんなコメントが載っていました。

「万年筆に触れたことのないジュニア世代から大人まで、日常の中で気負わず使える低価格でベーシックな万年筆を発売し、広い世代への万年筆の普及を狙いました。シンプルな構造ながら万年筆の使い方や書き味を手軽に実感できるような商品目指し実現できました。」

本体はプラスチックでカラフルですが、ペン先は本格的です。

ですから、書き味はとても良いのです。

ほぼ日手帳をこれでしばらく書いてみたのですが、書くのが楽しくなってきます。

私にとっても久しぶりにヒットの文具です。

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「真理のことば」

法句経という名で知られている「ダンマパダ」というブッダの教えがあります。

「真理のことば」という意味のこの教えは、宗教色を抜きにして、とてもためになりますし励まされます。

 ブッダの真理のことば・感興のことば 中村 元 翻訳

 

たとえば、こんな言葉がならびます。

 

他人の過失を見るなかれ。他人のしたこととしなかったことを見るな。ただ自分のしたことしなかったことだけを見よ。(50)

 

善をなすのを急げ。悪から心を退けよ。善をなすのにのろのろしたら心は悪事をたのしむ。(116)

 

こういう言葉が400あまり続いているのです。

 

私は、(50)と番号がふられた「他人の間違いに目を向けるな」という言葉が好きです。

この言葉は「因果関係によって作り出されたものは全て苦である」という知恵を教えてくれていますし、自分を変えることが唯一の救われる道なのだと示してくれています。

他人のいたらなさを責めるのではなく、それをも自分の「因果関係」としてとらえていく。

いったい何がしたいのか?

犯人探しや証拠探しではなく、場の向上とその人の成長を望んでいるはずです。

それは、現代のリスクマネジメントにも通じることでしょう。

 

もしかしたら、責めている人が一番心を傷つけ、苦しんでいるのかも知れません。

承認欲に突き動かされているかも知れないからです。

 

ものごとは心に導かれ、心に仕え、心によって作り出される。もし人が清らかな心で話し、行動するなら、その人には楽が付き従う。あたかも身体から離れることのない影のように。(2)

 

私にとって肝に銘じたい言葉です。

 

長くゆったりとした呼吸

よく言われていることですが、心の状態と呼吸は互いに密接に影響しあっているものです。

 

緊張していると、呼吸は浅く速くなります。

また浅く速い呼吸をしていると、心も落ち着かなくなり不安定になります。

 

一方で、呼吸が静まると、心も静まります。

吸う・吐くを意識しながら、ゆったりと長く呼吸することは、気持ちを安定させる最も良い方法ですね。それも腹式呼吸が有効だと言われています。

 

まずは息をできるだけゆっくりと吐いてみます。

吐ききった後で、その反動で息を吸います。

これを3回ぐらい繰り返します。

 

何か大切なことに当たる時。重要な面会がある時。

その前に呼吸を整えながら気持ちを落ち着かせる。意識してやると気持ちも違いますよね。

 

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ポプラ文庫クラシック 少年探偵「怪人二十面相」

表紙の絵の懐かしさのままに、思わず手に取って読んでしまいました。

ポプラ文庫クラシックとして復刻していたのですね。

文庫版サイズですが、嬉しいことに物語中の挿入画も当時のままです。

 

小学生の時に、初めて積極的に読破しようとした少年探偵シリーズです。

当時は月に一度、屋富祖大通りにあった上江洲書店に父と2人で通っていました。

父は趣味のカメラの月刊誌が目当てでしたが、私は月に1冊だけお小遣いでこのシリーズを買うのが楽しみでした。

裏の駐車場に車を停めて、書店に到着すると、真っ先に2階の本のコーナーに行って背表紙を見比べて買う本を選びます。

ハードカバーの表紙を手でさすりながら、真新しい紙とインクの匂いが嬉しくて、はじめはパラパラとページをめくるだけでした。

 

なぜか、そういう細かいシーンは覚えているのですが、どうして学校の図書館の本で満足していなかったのかが不明です。

図書館にはいつも誰かが借りていて順番が回ってこなかったというのもあったのでしょうか。

もしかしたら、気に入った本(後にムツゴロウさんの本とか、平井和正さんの本とか)を収集するクセがついてしまったのは、この少年探偵シリーズの影響なのかも知れません。

 

明智小五郎と怪人二十面相の対決。

小林少年と少年探偵団。のちにはポケット小僧に代表されるチンピラ別働隊も登場します。

彼らが持っている七つ道具には、当時、胸をときめかせたものです。

 

子ども向けだとあなどるなかれ、今読んでも、十分面白いです。

トリックがどうとかというよりも、読み物として夢中になります。

今思うと、小学生だった私たちにとっての、今で言うなら「ハリー・ポッター」のようなものだったのかも知れませんね。

 

スクリーンショット 2015-10-28 22.10.27 怪人二十面相―少年探偵 (ポプラ文庫クラシック)

わさび漬け

わさび好きを公言しているのが良くて、嬉しい贈り物をいただきました。

神奈川県小田原市名産の「わさび漬け」です。

沖縄の人間には馴染みが薄い食べ物ですが、わさび好きにはたまらない食べ物です。

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そうそう。フランスの俳優ジャン・レノもわさびが好きだということを聞きました。

「Wasabi」という映画で、こんなシーンがあります。

これはちょっと…(笑)

いくらなんでも、これは食べ方を間違っているような…。

 

 

 

 

「イン・ザ・プール」

本を読みながら声を出して笑ったのは、久しぶりのことでした。

「イン・ザ・プール」奥田英朗著

ちらちら名前は目にしていたのですが、なぜか素通りしていて、今回手にしてみて、今まで読んでいなかったことをしばらく後悔していました。

笑うことっていいですね。けれども、描かれている人間の心理は実はそれほど軽くはなく、十分に深刻で重いのです。

それがなぜか、登場人物も読者も、滑稽でユニークでブザマなこの本の主人公に救われてしまうのですね。

 

主人公は伊良部総合病院の御曹司(らしい)精神科医。

見かけはとても良い容姿とはいえない男。マザコン。オタクであり、5歳児なみのわがままを平気で通します。

しかも、注射が皮膚に刺さる瞬間をみて異常に興奮するという屈折した嗜好の持ち主。

病院の地下にある神経科の彼の診察室に、そうとは知らず、悩める人々が訪れてしまいます。

体調不良を解消しようと、水泳中毒になってしまってプール通いがやめられない編集者。

勃起したままになっている商社マン。

ストーカーにつきまとわれていると妄想するコンパニオン。

携帯を手放せず、メールが確認できなくなったら離脱症状で指や腕の痙攣が起きてしまう男子高校生。

タバコの火を消したかどうかが気になって外出もできなくなってしまった強迫神経症のルポライター。

 

伊良部医師は、そんな彼らに対して治療する意思がまるでないような口ぶりです。

「えー、カウンセリング?」カウンセリングを希望するルポライターに対して彼はこう言います。

「無駄だって。そういうの」

「無駄?」

「生い立ちがどうだとか、性格がどうだとか、そういうやつでしょ。生い立ちも性格も治らないんだから、聞いてもしようがないじゃん」

 

伊良部医師は、患者よりも水泳にはまって区民プールに不法侵入しようとして警察に捕まりそうになったり、患者の前で殴り合いの痴話喧嘩をしたり、携帯に狂って1日に100本のメールを送りつけたり、コンパニオンと一緒にオーディションを受けたり…。

伊良部医師のあまりに非常識で滑稽な姿を目の当たりにした患者たちは、そこに自分の誇張された姿を見出して、ふと冷静になってしまいます。そして悟っていくのです。

思うに伊良部医師は、本当の名医なのかも知れません。

とにかく、面白いです。おすすめです。

 

 

 

映画「マイ・インターン」

映画「マイ・インターン」を観てきました。

前評判が良い映画だったのでがっかりするといけないと思って、それなりに期待せずに観たのですが、久しぶりにすっきりするような映画だったと思います。

女性向き…というよりも、男性も楽しめる映画でした。

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何よりロバート・デ・ニーロ演じる70歳の新人(インターン)が人生経験豊富で、「正しい行動は迷わずやれ」という言葉を信条にしているだけあって、ストーリーに安心感があります。

危機があっても、「どこまで落ちていくんだ?」という心配よりも「どうやって乗り越えていくんだ?」と観客の関心が前向きになります。

アン・ハサウエイ演じるファッションサイト社長のジュールズも、いわゆる「頑張っている人」で誰もが応援したくなるようなキャラクターでした。

やがて、彼女自身と彼女の会社が2つの大きな危機を迎え、大きな選択を迫られることになります。

 

その時、ベンは彼女のインターンですが、同時に素晴らしいメンターとなっていました。

年下の同僚たちにも人生のアドバイスを請われるようになります。

 

「自分の正しいと思ったことはすぐに行動を」

「ハンカチは貸すために持ち歩く」

彼の言葉はシンプルですが、経験に裏打ちされたもので説得力があります。

実際にハンカチはこの映画のキー・アイテムになっていました。

 

ふと、いつか見た情熱大陸の高田順次さんの言葉を思い出しました。

「歳とってやってはいけない3つのこと。それは『説教』『昔話』『自慢話』」

そういえば、ベンも相手に問われるまで自分の過去を語りませんでしたし、仕事をするうえで過去の肩書も完全に白紙にしていましたね。

 

おすすめの映画です。

 

 

仔鹿と母鹿 イソップ寓話より

イソップ寓話に「仔鹿と母鹿」というお話があります。

 

昔むかしのこと。

仔鹿が、母鹿に言いました。 

「お母さんは、犬よりも大きいし、敏捷で、駆けるのも、とっても速い。その上、身を守るツノだって持っている。それなのにどうして、そんなに猟犬を怖がるの?」 

 母鹿は、微笑んで答えました。 

「お前の言うことは、みな、その通りだとわかっているよ。

だけど、でも母さんは、犬の吠えるのを一声聞いただけで、卒倒しそうになるんだよ。」 

 

このお話には「どんなに説得しても、臆病者には勇気を与えられない。」という教訓が付いています。

 

けれども、それに加えてこのお話は、声が大きくて我が強い人に利用され、攻撃に耐えている人に対しての喩えでもあると思っています。

 

臆病である背景には、自分のことを軽く考えてしまっているというベースがあります。臆病者は自信がありません。ビクビクしています。

自己評価が過小ですし、もしかしたら自分のことを軽蔑していることがあるかも知れません。さらに進んで自己嫌悪にも似た感情を持っているかも知れません。

 

しかし、世の中には相手を蔑み攻撃しながらも「まだ足りない」と不満を感じる攻撃的な人(このお話の猟犬)がいます。

 

理不尽な攻撃の対象にあってしまうのが、この母鹿のような人なのですね。

そのような人は自信を持つことが必要です。強くなって、自己評価を高めて、自分の感情や欲求に正直になることが大切です。

 

自分が変われば相手が変わるというのは、本当です。

母鹿が精神的に自立すれば、猟犬は母鹿を自分の思い通りにできないということがわかります。

新たな関係ができあがるはずです。

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落書き

読書をしながら、時々ペンを走らせます。

本のポイントをおさえたり、心に響いた言葉を忘れないように留めておくためにやっているのですが、本に集中できないと、つい落書きをしてしまいます。

 

手を止めて改めて見て、その落書きが(自分なりに)意外に良い出来だったりすると、我ながらもったいなくなってさらに手を加えたくなります。

ぺんてるの水彩色鉛筆が手元にあったので、色づけしてみました。

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診察室の机に置いてあるスナフキンの人形のスケッチです。

 

実は、この本、「自分のワクワクを全部やってしまおう!」という内容の本でした。

私の潜在意識が、その言葉に触発されて落書きをしてしまったのかも知れません(笑)。

 

何をかくそう、私は絵を描くのは大好きなのです。

 

 

カウントダウン

一昨日は、2015年10月21日。

映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー 2」で、主人公マーティがタイム・ トリップした30年後にあたるまさにその日だということでした。

2015年10月21日午後4時29分、タイムスリップして雨の空中に現れたデロリアンが出会い頭に空飛ぶタクシーに衝突しそうになるシーン…。意外に今でも覚えているものですね。

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映画の中の話とは言え、想像した未来がちょうど現在となった時に、何が実現して何が見当はずれだったのか、それを検証するのはなかなか面白いものです。

 

私たちは似たような思いを「2001年宇宙の旅」や「鉄腕アトム」で経験していますね。

アトムは、2003年4月7日に天馬博士によってこの世に生を受けました。

そういえば、カウントダウンのデジタル時計つきのカプセル(中にアトムが眠っている)のおもちゃがありましたね。ワクワクしてその時を待っていたのを覚えています。

 

これから控えているのは、近いところでSF映画の金字塔「ブレードランナー」の舞台設定が2019年です。

あと4年。レプリカント(人造人間)は無理としても、環境汚染が深刻化した世界を描いたものとしては当たらずとも遠からずのような気がします。

 

さて、もっと先の話もあります。

手塚治虫先生の「火の鳥 未来編」は西暦3404年のお話です。

3404年の日本人は、この「火の鳥」のことを話題にするのでしょうか。

漫画の通りに、人類が進化した姿がナメクジだったりして…。