季節の変わり目

この時期、季節の変わり目では体調を崩す方が多いようです。

鼻水、のどの痛みや咳などの上気道の症状のほかに、ムカムカ、お腹をこわすなどの消化器症状で受診する方も多くなっています。

本土では、ウイルス性の腸炎が流行したというニュースもありました。

この季節には、特に手洗いを徹底していただきたいと思います。

 

また、インフルエンザの予防接種も重要です。

予防接種は発症する可能性を減らし、もし発症しても重い症状になるのを防ぎます。

もし、まだの方がいましたら、早めにすませるようにしましょう。

 

tearai

 

怪獣と宇宙人のデザイン

成田亨さんというアーティストがいました。

昭和40年に円谷特技プロダクションで「ウルトラQ」の美術監督として活躍され、その後も「ウルトラマン」「ウルトラセブン」「ヒューマン」のキャラクターデザインをされた伝説的な方です。

 

成田亨さんがその手記で、ウルトラ怪獣のデザインをするにあたっての三つの規範を定めていたというお話をされていました。

 

① 怪獣は怪獣であって妖怪(お化け)ではない。だから首が二つとか、手足が何本にもなるお化けはつくらない。

② 地球上のある動物が、ただ巨大化したという発想はやめる。

③ 身体がこわれたようなデザインをしない。脳がはみ出たり、内臓むき出しだったり、ダラダラ血を流すことをしない。

 

これらは、成田さんの「健全な子供番組」をつくるための自らに課した困難な挑戦でした。

どんなに困難かというと、少し想像してみてください。例えば、このブログでも再三取り上げているギリシア神話に登場する怪物たち。

どのモンスターにも、上の3つの要素があるとは思いませんか?

人間が古来から想像する怪獣のイメージに頼らないということは、大きな挑戦だったと思います。

 

成田さんは、怪獣だけでなく、宇宙人の造形に対してもこだわりを持っていました。

「地球攻撃に来るほどの宇宙人は勇者に違いありません。星の国の武士、あるいは騎士と思いたいのです。地球人にとっては悪なのだが、星の国から見たら勇者、その姿には不思議な格好よさがなければなりません。」

そういう成田さんの想いを知った後に、成田さんが製作した怪獣や宇宙人たちを改めて見ると、その造形にさらに親しみが湧いてくるのを感じます。

 

DSC_1110

 

 

 

映画「バットマン リターンズ」

「バットマン リターンズ」は1992年の映画です。独特の世界観を持つティム・バートン監督の作品です。

 

ティム・バートンの描くバットマンの世界は、むしろ悪役キャラクターが生きてきた人生に焦点をあて、その心情を描いた「異形の世界」の物語です。

この映画の中で、ヒーローは彼等の対照としての鏡でしかありません。

悪役であるペンギンとキャットウーマンは、世の中からのけ者にされ「悪役」にならざるを得なかった心理を、ティム・バートンによって残酷にえぐり出されています。

聴衆が彼等に少しでも共感してしまうのは、社会と自分のつながりが実は脆く危ういものなのではないかという不安がどこかにあるからかも知れません。

この世の中は、いとも簡単に「異質なモノ」を恐れ、のけ者にして排除しようとします。

ティム・バートンは、その本質をヒーロー映画の中に描きました。
「世の中に順応しているように見える人たちも、実はそんなに順応しているわけじゃない。誰だって、いつか爆発するんだよ。それどころか、最もよく順応してると思われてる人っていうのは、人間の形をした時限爆弾みたいなものなんだ。」

ティム・バートンの言葉です。

悲しくも切ない映画です。

 

 

一生懸命を楽しむ

クリニックの外来にとても魅力的な方が定期的に受診されてきます。

彼女の周りはいつも笑いに包まれていますし、「楽しい」雰囲気があふれています。

結果など気にしていないですし、ふとした「思いつき」を一生懸命に楽しんでいる様子が、それがまたいいのです。

とてもユーモアがあって明るい方です。

 

子どもの頃、毎日が楽しかったあの時を、そのまま大人になっても持ってきている感じです。

損得は最初から考えていませんし、「なぜ私はこれをしなければならないのか。」などといった意味づけもしません。

「一生懸命を楽しむ」という感情は、周りに左右されない、その人の心を源泉にした感情ですから、エネルギーが無尽蔵に湧いてくるみたいです。

 

条件付けの楽しみではなく、「好きなことを楽しもう。一生懸命を楽しもう。」という姿勢がすごいと思います。

「一生懸命を本気で楽しむ」という生き方は、ぜひ見習いたいと思います。

 

DSC_1079

びっくり!と おめでとう!と ありがとう!

昨日は那覇マラソンでしたね。気温が高いと思ったら、後半は雨に降られたり、過酷な気象条件だったようです。

実は、私自身は用事で現地で応援はできなかったのですが、さくだ内科クリニックで透析を受けている方もフルマラソンに参加していました。

 

現地に行けないかわりに、ネットでどのあたりを走っているのかは分かるようになっているのですね。

gima003

このサイトで、名前かゼッケンを入力すると、地図が出てきます。下の図は、その人が35Km付近を通過した時の地図です。

gima

そして、びっくりです。見事に完走しました。

gima005

私を含めたクリニックのどのスタッフよりも、健脚です。素晴らしいです。

私たちの方が元気をもらいました。ありがとう!

 

完走後に電話で連絡をとりあったのですが、体調も良いようでした。そして、何より充実感にあふれていました。

おめでとう!

 

テンヨーマジック 小さくなるコイン

仕掛けをつかったマジックです。

こういうツールは自分でつくっても面白いのですが、テンヨーさんは一般向けに量販を可能にしたという点でも素晴らしいと思います。

また、小さいコインを集めて大きな(本物の)コインにするという終わり方には感心します。

 

何度か子どもを相手に披露したことがあるのですが、マジックそのものよりも、仕掛け(ツール)の方に関心がいってしまうのですね。

ツールをつかったマジックの泣きどころでもあります。

 

 

 

喜びをつくり出す

糖尿病を患った方の診察で、残念に思ったことがありました。

その方は「悪いのはわかっている。だから、見る必要もない。」とでも思ったのでしょうか。

プリントした検査結果の用紙をさっさと内側に折り曲げて、バッグに閉まってしまいました。

その頑なな態度に、私は「この方が気づくまで、私は待つしかないのかな。」と思いました。

 

この方には糖尿病を真正面から取り組むことができない障壁が立ちはだかっているのですね。

「気持ちの壁」です。

 

人間ですから。完璧に自分をコントロールできる方というのはほんの一握りの少数派です。

多くの方は、時に挫折感を味わいながら、軌道修正しながら、なんとか前に進んでいます。

ですから、ほんの少しでいいのです。自分が健康のために取り組もうとしていることに喜びをつくり出してはどうだろうかと思いました。

 

ただし、ずっと先の将来を見据えた目標では疲れてしまいます。

「糖尿病の合併症を防いで、10年後も健康でいる!」なんていう目標を立てても(それが正しい目標であっても)達成感なんて得られるわけがありませんね。

小さくて細切れの目標をたてて、少し進んでは小さな達成感で喜びをつくり出してみるのです。

「そうだ。腹筋しよう。」

そう思って腹筋を10回やる。

「お。私えらい!腹筋を10回やった。」

お菓子を食べたくて、買ってきたけれど、全部なくなるまで、いつもより2日延ばした。

「お。私えらい。ちょっと頑張ったじゃない?」

喜びに焦点をあてる。

ストレスに感じて、すべてにやる気を失うよりも、小さな達成感で喜びを感じる方が前に進めると思いませんか。

 

 

CKD講演会

昨日は、那覇市保健所で沖腎協主催の「CKD講演会 血管を守ろう」の講師として参加してきました。

毎回、熱心な方々が参加されますし、私自身も勉強させていただいています。

 

慢性腎臓病は症状が出てからでは遅いのだということ、健診はその前兆を知らせてくれる大切なものだということ。

それを第一にお伝えしました。

 

後半は、患者の立場からの「腎臓病体験談」のお話もありました。

当事者からの警鐘に、みなさん真剣に聴講していたように思います。

 

1449140151270

2015年の新語・流行語大賞

時が経つのは本当に早いのを実感します。

ついこの間、2014年の新語・流行語大賞の発表を受けて「知らない言葉が多い」と嘆いていたと思っていたら、実は2015年の流行語大賞の発表が先日あったのですね。

ノミネート語を改めて見てみると、私にとっては、やはり「この言葉、流行していたのか?」と思ってしまう言葉が多い気がしています。

 

日頃、あまりテレビを見ないからなのでしょうか。

 

それでも、トップテン最後の「まいにち、修造!」は、うちのクリニックのスタッフも喜んでいました。

日めくりカレンダーは、クリニックにも置いてあります。

松岡修造さんのような人が近くにいたら、どんな困難時にも前向きになれる気がしますね。

 

スクリーンショット 2015-12-02 21.01.53

浦添総合病院メディカルネットワーク21運営委員会に参加してきました

昨日は浦添総合病院との顔の見える病診連携、診診連携を目的とした「浦添総合病院メディカルネットワーク21」運営委員会に参加してきました。

那覇市立病院もそうですが、地域に目を向け、自ら向上していこうとうする姿勢が垣間見えて、活気を感じました。

今できることや、これからのビジョンなども示していただいて、良かったと思います。

 

具体的には、乳腺センターの病診連携を軸とした地域完結型の医療の取り組み。

また、消化器病センターのカプセル内視鏡の紹介。

放射線科からの画像診断(主にMRI)についての紹介。

外国人介護福祉受け入れについて。

 

明るい雰囲気に包まれた会議でした。

 

1448967164675