各地方で春一番が観測されたというニュースもつかの間、今日から冬の寒さが戻ってしまいました。
天気予報の通りでした。
先月にも「沖縄にも雪がみられるかも知れない」という予報だったり、最近の天気予報は精度が上がっている印象があります。
特に週間天気予報は参考になります。
この寒さは水曜日までで、木曜日からは高気圧に覆われるので暖かくなってくるようです。
週末にはまた春が戻ってくるということです。
気温に翻弄される時期ですね。体調管理に気を付けたいものです。
沖縄県浦添市にある内科、腎臓&透析クリニックの院長のおはなしです
あわてもの、軽はずみでそそっかしいことを「粗忽」と言います。
「そそっかしい人」で真っ先にあがる代表が「サザエさん」だと思いますが、落語の世界ではそのレベルではありません。
「粗忽長屋」に出てくる登場人物たちのお話は、何が何だかわけがわからなくなります。
柳家小さん師匠の「粗忽長屋」は絶品で、内容が内容だけに、理屈を通り越した趣があります。
まくらの「どこかで見たことがあるけれども、名前が思い出せなくて、愛想笑いで挨拶して名前をお聞きする」というお話は、観客も期待する「待ってました」のまくら話です。
こういう経験は誰もがあるものの、そこまでじゃないよなあと笑ってしまいます。
粗忽きわまる2人の男の話なのですが、その訳のわからなさは群を抜いています。
そのバカバカしさに笑い転げるのですが、最後のセリフにふと考えさせられてしまいました。
「なんだか兄貴、わかんなくなっちゃたな、おれぁ、…抱かれてんのはたしかにおれなんだが…抱いているおれは、一体だれだろう?」
この粗忽ぶりは「サザエさん」というよりも「天才バカボンのパパ」に通じているのかも知れませんね。
「反対の賛成なのだ。」
https://youtu.be/2w-dYYjePyk
休日を利用して娘と「ホビットの冒険」三部作のビデオを観ました。
こういう冒険譚は胸躍りますし、理屈など不要ですね。
観終わったあともすぐに、娘と何度も何度も登場人物たちの一人ひとりについて語り合いました。
余韻がもったいなさすぎて、また繰り返しビデオを観てしまうほどです。
その土地固有の神話や、妖精たち、そして空想の国々…。
こういう世界観が描ける作者の想像の力に感嘆しますし、それを映像化してしまう監督の力量にも脱帽です。
大好物の映画です。
1日の診療の中で、発熱の患者さんが多く受診してきています。インフルエンザに罹患したのではないかと心配して受診する方がほとんどです。
なかには36℃台のインフルエンザ罹患者もいて、先入観で診察してはいけないのだと自戒を深める場面もありました。
この季節、定期的にインフルエンザ流行状況を報告します。
(詳細は沖縄県感染症情報センターのサイトをご覧ください。)
下が直近の沖縄県のインフルエンザの流行状況です。
第5週(2月1日~7日)の沖縄県全体の定点あたりの報告数は42.03人で、前週にひきつづき「警報レベル」です。
ご覧のように前週の34.29人よりも増加しています。新たに中部保健所管内も警報レベルの30人を超えてしまいました。
先週、クリニックでの診療の印象ではB型も混在しているということをお伝えしましたが、統計でも約30%がB型が検出されているようです。
しつこいようですが、咳エチケットや手洗いを徹底し、予防に努めましょう。
大学時代に初めてこの曲を聴いて以来、ずっと今でも聴き続けています。
EnyaのOrinoco Flowです。
次から次へと織り成す波々。その海を帆船が渡っていく…。勇壮な航海をイメージさせる曲の流れが、私の心のどこかにハマってしまったのでしょう。
この曲をエンドレスに流しながら、「英祖王」の少年時代の小説を書いたことがありました。
沖縄で生まれ育った私は、心の奥に大航海時代の憧れを持っているようです。
今でも、心が沈んだときにはこの曲を聴きながら、心を奮い立たせています。
人生って荒れた海に帆船で挑む航海と同じようなものですね。
みんな自信がないところで、なんとか生きています。
真面目な人、優しい人ほど、自分を責める傾向にあります。
傷つきやすく、いつもなら気にならないことも気になり、夜も眠れなくなることがあります。
ポジティブになれないのは、仕方がありません。不安の目をつみとって生きていくのが私たちの本性だからです。
けれども、周りの誰かが「この人に良いことが起こりますように」「悩みや悲しみがなくなりますように」と願ってくれています。
「仲間が受け入れ、信頼されている」
それが気づけたら、どんなにお互いが幸せでしょう。
さすがに中学生、高校生がインフルエンザに罹患して治ったあとに「治癒証明書を提出するように言われた」と再受診することは滅多にありませんが、時々、社会人の方がみられます。
治癒していないのに、中途半端な状態で出勤して、職場でさらに感染が流行したら困るし大変だというのが職場の気持ちなのでしょう。
その気持ちはわからなくもないですが、ウイルス性感染症の「治癒」をどう定義し、診断するかというのは、実は医者でもわかることではありません。
それなら、どうしているのか?
周囲の人間に感染を引き起こしてしまわないぐらいにウイルス量が少なくなった状態になった時期がいつなのかを考えるのが妥当だと言えます。
ところで、沖縄県のホームページに「インフルエンザ罹患に伴う治癒証明書を求めることについて」というサイトがあります。
そこに、こんな説明文があります。
「インフルエンザに罹患した場合、発症した後5日を経過し、かつ、解熱した後2日(幼児にあっては、3日)を経過し健康が回復すれば外出の自粛を終了することが可能であると考えられており、復帰に先立って医療機関を受診させ、治癒証明書を求めることは意義がないとされております。」
このようにきちんと情報を伝えているのは、素晴らしいことだと思います。
「そのため、沖縄県では、治癒証明書取得に伴う本人の負担や医療機関の軽減を図るために、教育機関において治癒証明書を求めることを控えるようお願いしているところです。教育関係者及び保護者の方々におかれては、ご理解とご協力の程よろしくお願いします。」
そして、(ここが大事なところです。)民間事業所に関しても言及しています。
「また、民間事業所で従業員が罹患した場合も同様ですので、併せてご理解とご協力をお願いします。」
この情報が各職場に浸透することを願っています。
「史上最強の人生戦略マニュアル」という本を何気なしに読んでいました。
タイトルの「史上最強」や「戦略」という言葉に実際引いていたので、半身になって読んでいたのですが、読み進めると参考になることが多い本でした。
「自分の人生に対して、今抱いている感情に対して、その感情に対する反応について責任がある」という原則を根底に、話が進んでいきます。
「責任があるということには、良い面と悪い面の両方がある。悪い面は、あなたの重荷になることだ。良い面は、あなたには選ぶことができるということだ。」
そして、こう続きます。
「行動を選ぶ時、あなたは結果も選んでいる。
考えを選ぶ時、あなたは結果も選んでいる。
考えを選ぶ時、あなたは生理現象も選んでいる。」
自分に唯一自由になるのは、「自分の行動や考えを選ぶこと」
なるほどと思ったのは、自分の中で特に不満に思っているのに、なかなかやめられないマイナス思考の行動パターンについての考察です。
この本では、その行動を引き出し、続けさせているのは「見返り」があるからだと分析しています。
そして、その「見返り」は自分では気付かずに得ていることが多いのだそうです。
「見返り」をわかりにくくしているのは、「何も変えない時には安心感を与え、何かを変えようとすると不安を感じる」こともあるのだということ。
人は本能的に変化を求めない。変化に対して不安感を感じる生き物だということなのでしょう。
そして、人は「見返り」によって自分の行動を決定づけている。その「見返り」を見つけることが自分自身の行動をコントロールするうえで大切なのだということでした。
時間をみつけて取り組んでみたいと思います。
1月17日に開催された沖腎協主催の第5回慢性腎臓病(CKD)を知る県民講座(共催:琉球新報 全腎協)の様子が琉球新報の昨日の紙面に掲載されました。
多くの広告協賛をしていただいた方々のおかげだとお聞きしています。
このような予防講演会が、広く県民の健康に寄与できればと願っています。
浦添市医師会報の新春号の「会員寄稿」のコーナーに、「ウルトラマンに魅せられて」という文章を載せていただきました。
「内容は任す」ということだったので、思い切り「こちら側」の内容です(笑)。
時間をもてあまして、おヒマな時にでもお読みください。
最近、書類の点検などのデスクワークが多いということもあって、落語をBGMとして聞いています。
時々、声を出して大笑いすることもあって、笑っている自分の姿に照れ笑いを重ねてしまうことがあります。
同じ演目の落語を、噺家さんを変えて聞き比べるのもまた面白いですね。
例えば、今日紹介する「目黒のさんま」
一言で言えば、お殿さまが初めて秋刀魚を食べて、そのあまりの美味に恋い焦がれてしまうというお話。
噺家さんの違いで、このお話の味もだいぶ違ったものになります。
落語の登場人物は、私たちの生活のどこにでもいる「愛すべき人たち」ですね。
どんなに偉そうにしたって、「ありのまま」を絵に描いたような人たちですから、結局ボロが出てしまいます。
私たちの生活に染み付いた本性をユーモアで教えてくれます。
しばらく落語にはまっていそうです。
https://youtu.be/TcPoqtu-h9U