インフルエンザ流行状況 第11週

連休で人と接する機会が多かった影響でしょうか。

今週はインフルエンザの流行がぶり返したような印象を受けました。

 

発熱で受診する方が多いですし、インフルエンザ抗原検査でも陽性になる確率も高くなっています。

また、インフルエンザ流行の影に隠れて、ウイルス性胃腸炎も散発に発生しています。

どんな時でも手洗いは徹底したいものですね。

 

下のグラフは第11週(3/14~3/20)のインフルエンザの定点あたりの感染数の推移を示したものです。

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報告数は26.8人です。やっと30人を下回りましたが、警報解除の基準値が10人ですので、まだまだ高い数値です。

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下のグラフが感染性胃腸炎の患者報告数のグラフです。

下降ラインを描いていますが、油断は禁物です。

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くどいようですが、何度も言います。

「しっかり手洗いをしましょう。」

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「鑑定士と顔のない依頼人」

「いかなる贋作の中にも必ず本物が潜む」

抜群の炯眼の持ち主である天才鑑定士。

彼の眼力は、その絵画を一瞥しただけで贋作か本物かを見分けます。その判断は、データによる科学分析を上回るほどでした。

 

「本物」を見分ける能力を持つ彼は、あらゆる芸術愛好家たちから信頼され尊敬されています。

地位や名誉だけでなく、財力も築き上げた初老の彼は、ディナーさえもひとりストイックなほどに「本物」にこだわる生活をしていました。

しかし、そんな彼も、生きた「本物」の女性に対してはあまりにも畏れが強く、目を合わせることもできません。

神経症的な彼が取った行動は、生涯を通じて女性をテーマにした名画をコレクションすることでした。

彼のバックに並ぶ絵画は、その女性達を描いた名画の数々です。

 

 

その彼が初めて経験する若く美しい女性との恋。

「いかなる贋作の中にも必ず本物が潜む」

映画の中で、何度も繰り返されるセリフです。

 

この映画をラストでは、贋作のありかは嫌というほど思い知らされました。

ところで、その贋作の中に「本物」は潜んでいたのでしょうか。

 

時計の歯車に囲まれたカフェに座る彼の目線の先に、願わくば「本物」が訪れんことを。

そう思わずにはいられないほど、切なくなる映画でした。

 

 

 

 

 

 

「ロウソクの問題」と動機づけ TEDから

今日はTED からのプレゼンです。

Dan Pinkさんは、ビジネスの社会で実際に行われていることと科学で解明されている動機づけについて大きな食い違いがあることに注目しました。

 

例えにしたのは、「ロウソクの問題」と呼ばれているパズルです。

これは、1945年にカールドゥンガーという心理学者が考案した実験です。

被験者をある部屋に入れてロウソクと画鋲とマッチを渡します。そして「テーブルにロウが垂れないようにロウソクを壁に取り付けてください」と問題を出します。

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5分か10分ぐらいで、被験者は解決法を見つけ出します。こうすればいいのです。

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これがロウソクの問題と呼ばれているものです。

 

次にサム グラックスバーグという科学者が、このロウソクの問題を使った実験を行いました。

被験者を2つのグループに分けて、1つのグループには「この種の問題を解くのに一般にどれくらい時間がかかるのか、平均時間を知りたいのだ」と言って取り掛かってもらいます。

もう1つのグループには報酬を提示したのです。上位25パーセントの人には5ドルお渡しします。1番になった人には20ドルです。」

実は、報酬を条件にしたグループは3分半、余計に時間がかかったのだそうです。

予想では、報酬を条件にすれば、モチベーションがあがり、時間が短縮されると考えがちです。

 

成功報酬という外的動機づけがうまくいったのは、下のパズルのような問題でした。

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つまり、サルでもわかるような単純な問題、作業には適していました。

 

If Then式の報酬は、視野を狭め心を集中させるものです。

しかし、視野を広くし、頭を柔らかくし、多角的な視点で問題を解決するのは、If Then式の報酬では、むしろ邪魔をしてしまっていました。

 

どうしたらいいのでしょう?

これからは、内的動機づけに基づくアプローチを行う必要があるのだといいます。それが下の3つです。

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自主性、成長、目的

 

自主性は、自分の人生の方向は自分で決めたいという欲求です。

成長は、何か大切なことについて上達したいということです。

目的は、私たち自身よりも大きな何かのためにやりたいという切望です。

 

彼は最後に、次の3点にまとめてくれました。

 

1. 20世紀的な報酬、成功報酬による外的動機付けは 機能はするが驚くほど狭い範囲の状況にしか合いません

2. If Then式の報酬は、時にクリエイティビティを損なってしまいます。

3. 高いパフォーマンスの秘訣は、報酬と罰ではなく、見えない内的な意欲にあります。自分自身のためにやるという意欲、それが重要なことだからやるという意欲です。

 

この方のプレゼンを聞いているだけで、モチベーションがあがってくるような語り口調でした。

面白かったです。

 

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「Jolene」 オリビア・ニュートン・ジョン

朝、出勤途中の自動車のFMラジオから懐かしい曲が流れてきました。

オリビア・ニュートン・ジョンの「ジョリン」です。
ドリー・パートンがオリジナルで作詞作曲をし(もちろん歌も歌い)、オリビア・ニュートン・ジョンはカバーなのだそうですが、日本人にとっては彼女の歌声の方が慣れ親しんでいますね。

朝のこの選曲はテンションがあがりました。

 

ジョリンという女性があまりにも魅力的で自分の彼氏を奪ってしまいそうで、どうかお願い、奪わないでという内容なのですが、オリビア・ニュートン・ジョンよりも魅力的な女性ってどんなよ?と当時思っていたのを思い出しました。

 

 

 

ランタンの灯り

キャンプ場の楽しみのひとつに、ほかのキャンパーさんたちを眺める、キャンプ・ウォッチングがあります。

テントやタープ、テーブル、ガスコンロなどをどんなレイアウトで設置してるかとか。

テントの設営や撤収の仕方が手際よいと、「慣れてるなあ」と感心します。

初心者でも、家族のために最近購入したんだろうなあと思うような新品のテントを、ああでもないこうでもないと組み立てる若いお父さんの奮闘ぶりに微笑ましくなります。

今回、ティーピーテントを張っている家族を発見して、興味深く面白がっていました。

 

以前のキャンプ風景と違うのは、圧倒的に夜の照明です。

ホワイトガソリンやガス缶を使う昔ながらのランタンを使うグループはめっきり減りました。

代わりに取扱いしやすい、LED ランタンの明るく青白い照明になっています。

熱を持たないので安全でテントの中にも持ち込めますし、日常でも停電時のために常備していれば便利だと思います。

小さな子どもたちがいるところは、昔のランタンで火傷する心配もないので、これが主流になるのもわかります。

 

私はそれでもマントルに灯を点すランタンが好きです。

直視できるほどに光量を落として、ながめているのが好きです。

ハダカ電球の色に近い黄橙色の光が昭和的でノスタルジックです(笑)。

焚き火に通じるものがありますね。

 

 

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キャンプ!

沖縄でキャンプがしやすい季節というのは、春で言えば3月。秋で言えば11月だと思っています。

夏のキャンプも良いのですが、週末に襲ってくる台風が計画の邪魔をします。

3月は寒くもなく暑くもなく、過ごしやすいのです。

 

心配なのは天気だけですが、私は雨男なので、雨はむしろ最初から歓迎しています。

雨が降ればそれなりに工夫しますし、その方が面白いキャンプができます。

撤収の時だけ、少し雑になるのが難点です。濡れたテントを晴れた日に乾かさないといけないので手間がかかります。

けれども、それもまた楽しいものです。

 

昨日から今日にかけて、沖縄市泡瀬の沖縄県総合運動公園のオートキャンプ場でキャンプをしてきました。

私にとって、久しぶりのキャンプです。

天気予報は雨だったので、そのつもりで出かけたのですが、まったく降りませんでした。

 

いつもは一人用のテントを持っていくのですが、今回は息子との2人キャンプだったので、約12年ほど前に購入した多人数用(家族用)のテントを張りました。

年月が経つのは早いものですね。

12年前にも同じようにここにテントを張ったことを思い出してシミジミしていました。

変わらない風景がそこにあるというのは、ありがたいものです。

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今回は命の洗濯になりました。

自然の中にいると、自分を見つめる良い機会になります。

いつもいろんなことがありますが、夜空や風、波の音を聞いていると、人は「還る」ものだと思います。

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また機会をみつけて、出かけていきたいと思いました。

 

 

ダイソーマジック 「変身トランプ」

まずは、動画をご覧ください。

 

この現象を見て、どんな仕掛けがあるのだろうと想像するのも楽しいですね。

 

これは古くはテンヨーさんから出ている「Newカードマジック」の中のひとつにありました。

確か3つ入って500円ほどでしたから、かなりお得感のあるマジック商品だったと思います。

 

このマジックには思い出があります。

昔、小児科の先生に依頼されて、久米島病院のクリスマス会でマジック・ショーを演じたことがありました。

その時に、せっせとこの「変身トランプ」を自作して、大勢の子どもたちにプレゼントしたことを思い出しました。

どんな小さな子供でも、親御さん相手にマジックを披露することができますし、現象がかなりシンプルなので、不思議さを理解することもできます。

子どもたちが嬉々としていたのを見て、私も嬉しかったです。

 

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社会保険診療報酬点数改定説明会に参加してきました

昨日はクリニックの医療事務と2人で「社会保険診療報酬点数改定説明会」に参加してきました。

2年毎に行われる診療報酬改定は、平成28年度として4月から新しく施行されます。

 

まず最初に改定の基本的視点の説明がありました。

 病床の機能分化・連携」や「かかりつけ医機能」等の充実を図りつつ、「イノベーション」、「アウトカム」等を重視。

⇒地域で暮らす国民を中心とした、質が高く効率的な医療を実現

 
超高齢社会となった日本の医療をどう導いていくのか大切な改定です。

そのなかで、最近「持続可能」という言葉をよく耳にするようになりました。

 

 

2時間みっちり説明会に参加した2人とも、最後はへとへとになって帰路につきました。

 

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インフルエンザ流行状況 第10週

第10週(3/7~3/13)における沖縄県のインフルエンザ流行状況です。

詳細は「沖縄県感染症情報センター」のサイトをご覧ください。

 

依然として定点あたりの患者報告数は警報レベルを超えていますが、ひと頃の勢いは失われつつあるようです。

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やはり、今シーズンはグラフの傾斜がなだらかですね。流行の時期はまだまだ続いています。

 

最近の診療現場の印象として、今までが1~4歳の幼児がメインだったのが、その子達を看てきた大人たちがうつったケースが増えている気がします。

 

また、保健所管内別ではどのエリアでも減少しています。

特に宮古管内は18で減少していますが、警報レベルの終息基準値が10であるため、警報レベルのままです。

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さらに、今年の特徴はB型が約4分の1ほど混じっているということです。

A型とB型の2つのインフルエンザが流行していると思った方が良いです。

油断せずに、咳エチケットや手洗いを徹底させていきましょう。

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ラジオ収録してきました

浦添市には「FM21」というコミュニティ・ラジオがあります。

そこに、浦添市医師会が週1回「ゆんたく健康トーク」という番組を提供しています。

毎週月曜日の夜8時からの放送です。

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医師会のメンバーや医療関係者が市民の健康について話題提供するというもので、1年に1回、私も出番があります。

放送日は3月21日(月)なのですが、その日は時間がとれないので、昨日ラジオ収録してきました。

 

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開業して約3年4か月になりますから、私も4回目の出演になります。

パーソナリティの城前ふみさんともすっかり顔なじみになって(今ではお友達です)、だいぶリラックスして収録することができました。

 

収録していない雑談の方が楽しかったのですが、医師会提供なのでそういう訳にはいきません(笑)。

皆さんの健康のためになる内容をお話したつもりですので、お時間のある方は是非お聞きください。