苦悩の本質

このブログで何度取り上げてきたかわかりません。

 

 それでも人生にイエスと言う V.E. フランクル著

 

フランクルの言葉は人の心を揺さぶる力を持っています。

特にこの著作の中で、「人生の問いのコペルニクス的転換」についてこう述べています。

「私は人生にまだなにを期待できるか」と問うことはない。「人生は私になにを期待しているか」と問うだけです。

人生こそが問いを出し私たちに問いを提起しているからです。私たちは問われている存在なのです。

 

「人間は常に人生から問いかけられている」という思想に生きてこそ、人間本来あるべき姿がある。

そして、人生はけっしてあなたに絶望などしない。あなたがどれほど人生に絶望しても、人生の方があなたに絶望することはない。

 

「苦悩」についても、温かく深い視座でフランクルは語ります。

「人間にとってもっともつらい苦しみは、自分がなぜ悩み苦しんでいるのか、その理由がわからないことだ」

そうです。人間は理由のない苦しみは耐えられない。

今の苦しみや悩みに意味を見出すことができたら、人は救われるかも知れません。

 

苦悩の本質とは、「何かのための苦悩」であり「誰かのための苦悩」であると言います。

その時、苦悩は意味を持ち、苦悩が自分自身を支える力にもなるのだと言うのです。

 

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川の心

人が生きていく中には、信じられないような出来事が襲い、苦しみや悲しみで気持ちがあふれてしまうことがあります。

なんで?と思うようなことが、自分にばかり起きる気がします。

送る言葉が見当たらないほど、困った状況に、人は追い込まれてしまうことがあります。

 

 

京都女子大学創始者の甲斐和里子氏の詠んだ歌です。
 

 

岩もあり 木の根もあれど さらさらと

たださらさらと 水の流るる
 

 

水の流るる

 

いつか苦しみが解けるまで、川の心のように生きていけますように。

 

「7本指の自画像」

マルク・シャガールと言えば、聞いたことがなくても、「私と村」という絵を見ればピンとくる画家です。

美術の教科書に載っていたこの絵は、馴染みの深い絵ですね。

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そして、下の「7本指の自画像」もシャガールの代表作として名高い絵です。

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Self-Portrait with Seven Digits – Marc Chagall – WikiArt.org

 

顔が宙に浮いていたり、人間の体が透けて見えたり、奇抜な表現をするシャガールのことですから、特に今更驚かないのですが、この「7本指」については面白い説明を聞きました。

ユダヤ人の言語のひとつであるイディッシュ語では、慣用句として「大急ぎでやる」ことを「7本指でやる」と言うそうです。

また、「物事をうまくやったことをほめる」ときには「7本指全部の指でなす」という比喩をつかうらしいのです。

シャガールは自らがユダヤ人であるという誇りを持っていたのでしょう。

そんな中、さらに面白いモノを見つけました。

マサチューセッツ工科大学が「7本指のロボット」を開発したという動画です。

シャガールが見たら、何と言うでしょうか?

きっと笑って「自分にも使わせろ」と言う気がします。

 

 

 

ブルーグラス・ミュージック

アメリカの西部劇の居酒屋で演奏されているイメージがある音楽です。

実際、ブルーグラスのルーツはアメリカの開拓時代にさかのぼるそうで、ケンタッキー州に移住したアイルランド系やスコットランド系移民が中心となって生まれたそうです。

 

バンジョーやフィドル(バイオリン)、スティール・ギターなどのストリングスで編成されて、アコースティックの魅力が満載です。

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アップテンポなリズムに、ついつい聞き惚れてしまいます。

 

そういう情報をあわてて調べたのは、TEDでこのバンドを見つけたからです。

「スリーピーマン・バンジョー・ボーイズ」

 

TEDに2回も出演しているのですね。

 

最初が2012年6月。

次に、その8か月後の2013年2月。

 

3人の成長ぶりがうかがえて楽しい映像になっています。

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「地獄のあばれもの」

「まんが日本昔ばなし」に「地獄のあばれもの」というお話があります。

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ある年、日照りが続き、飢饉や疫病で多くの人々が亡くなるということがありました。

その中に医者と山伏、鍛冶屋がおりました。

あの世では、閻魔大王が極楽行きか、地獄行きかを決めるのですが、3人はそれぞれに「生前人助けをした」と主張するのですが、閻魔大王はそれを却下し地獄行きを命令します。

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地獄の鬼たちに連れてこられた3人は、剣がにょきにょき生えている山を歩けと言われます。

「ここはおいらにまかせとけ」

鍛冶屋はそういって剣をぽきっと折り、鉄のわらじをつくってしまいます。

3人は鉄のわらじを履いて剣の山を登っていきます。剣は面白いようにポキンポキンと折れて、道ができました。

それを知った閻魔大王は怒り狂い、鬼たちに3人を釜茹でにするように命令しました。

すると今度は山伏が、「ここは、わたしにまかせなされ。自慢の法力を見せてくれる」と、呪文(じゅもん)をとなえてぬるま湯にしてしまいました。

それを知った閻魔大王は、さらに怒り、今度は3人を自分の口の中に放り込んでしまいました。

胃の中で消化されて体が溶けそうになった3人でしたが、今度は医者が「体のとけぬ薬を作ったで、飲んでみなされ」と薬を調合しました。

閻魔大王の体内で「笑いのひも」「泣きのひも」をひっぱっては3人はおもしろがっています。

「さて、そろそろ下し薬を塗って、外へ出よう。」

3人は閻魔大王のお尻から飛び出してきました。

「よくも、わしに恥をかかせたな。お前たちは、地獄におる資格もないわい! とっととしゃばへもどれっ!」と、三人を地上へ吹き飛ばしてしまいました。

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それから三人は、いつまでも仲良く暮らしたという事です。

 

 

落語みたいな話だなと思っていたら、勉強不足でした。

上方落語に「地獄八景亡者戯』(じごくばっけいもうじゃのたわむれ」がありました。

3代目 桂米朝が十八番にしていたそうです。

 

https://youtu.be/EqUP1JOJy6I

 

 

インフルエンザ流行状況 第8週

沖縄県のインフルエンザの流行がなかなか収まらないようです。

先週、やっとピークが見えたという報告をしましたが、第8週(2/22-2/29)の定点あたり報告数は前週の44.12人よりも多く、45.91人でした。

 

私見ですが、裾野がさらに広がるようなグラフを描いていますので、第12週ぐらいまで警報レベルが続くかも知れません。

現在でも、一時期よりも数は減ったとはいえ、家族や同僚から伝染ったのではないかという人が受診してきていますので、臨床の現場でも鎮火はまだまだという実感です。

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北部保健所管内を除く県内各地で警報レベルとなっています。

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特に八重山保健所管内での増加が多く、123.00人で前週に比較して1.3倍となっており脅威的です。

 

改めて、感染予防のリーフレットを参考に予防チェックをしてみましょう。
□ 食事の前や帰宅後には、必ず手洗い、うがいをする。

□ バランスのいい食事に務めている。

□ 休養を心がけて、睡眠時間を確保するようにしている。

□ インフルエンザの予防接種を受けている。

□ インフルエンザが流行しだしたら、不要不急の外出を避ける。

□ 咳エチケットを知っていて、実行している。

 

リーフレット

 

 

ダイソーマジック 「ウサギの大変身」

お待たせしました。ダイソーマジックの紹介です(笑)。

(勝手に100円マジック普及委員会を名乗っています。もちろん非公認ですが(笑))

 

今回の「ウサギの大変身」は、「カードチェンジング」の現象が手軽に楽しめるマジックです。

緑のパッケージの中に入っているのは、4枚のウサギのカードと1枚のオウムのカード。(それと説明書)

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まず、4枚のウサギのカードを手に取り、観客に示します。。

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トップにあるウサギのカードをオウムのカードと入れ替えると、4枚全てがオウムのカードになってしまうというマジックです。

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絵柄が白から赤に早変わりするので、目に鮮やかにアピールすることができます。

 

いつものように監修者の黒崎正博さん自身の実演でお楽しみください。

 

 

 

富士スカウト章授与式

2月28日(日)には、沖縄県ボーイスカウト連盟の富士スカウト章の授与式に参加しました。

 

ボーイスカウトについては、以前に「アメトーーク!」で「ボーイスカウト芸人」の回があったそうですね。日本ボーイスカウト連盟のホームページでもお知らせしていたようです。

私は観ませんでしたが、スタジオまで歩きながら測量し、正確な地図を描いてしまったという、かなり凄腕のスカウト出身者が出演していたと聞きました。

「クレヨンしんちゃん」も「ボーイスカウトに入ったゾ/ ボーイスカウトは楽しいゾ」の話があったり、ボーイスカウトを知らなくても関心を持ってくれる人は少なくない印象はあります。

 

さて、富士スカウト章についてウイキペディアから説明を抜粋します。

『富士スカウト章(ふじスカウトしょう)とは、 ボーイスカウト日本連盟のベンチャースカウト年代(高校生年代)において最高位のスカウトに与えられる章である。年に一度、代表スカウトによる東宮御所及び首相官邸の表敬訪問が行われる。

富士スカウト章は、『ベンチャースカウト活動の目標を達成し、社会の一員としての自律と責任、公共心を備えた、より良き公民となれるスカウト』と認められた富士スカウトに授与される章である。 

この章はベンチャー章、隼スカウト章と同様にベンチャースカウト年代において授与される章であるが、ベンチャースカウト年代だけでなく全年代における『スカウトとしての、進歩課程としての到達点』である。

また、スカウトが受章するあらゆる進級章・進歩章のなかで唯一日本ボーイスカウト連盟理事長より授与される章である。』

(引用ここまで)

 

 

 

今回、那覇16団から2名の富士スカウトが誕生しました。

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たくさんの方々から祝辞をいただき、とても名誉なことで感激しました。

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富士章スカウトたちのこれからの活躍を期待したいと思います。

 

那覇16団恒例の、大人だけの夜の懇親会では、団委員長の言葉が名言っぽくて心に沁みました。

「良いことがあったから今日はおいしいお酒が飲める。こんな嬉しいことはないぞ。」

 

手のツボ

ツボに詳しいわけではありませんが、そういう私でも「合谷(ごうこく)」というツボは分かります。

手にあるツボの代表格ですね。

気がつくと、無意識のうちに押していたり反対側の手で交互に揉んでいたりします。

 

「合谷」を調べてみると、万能のツボなのですね。

場所は、親指と人差し指の骨が交わるくぼんだところです。

そこをギューと押すと、痛いけど気持ちがいいところがあります。

人差し指側の骨の下を押し付けるような感覚です。

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モノの本によると、効能をならべるだけでもすごいですよ。

 

頭痛、歯痛、生理痛などの痛みの緩和

かぜ、のどの痛み、花粉症などの上気道症状の緩和

高血圧、めまい、便秘や下痢などの慢性疾患

神経過敏、不眠症、無気力、物忘れなどの精神・神経症状

お金もかからないし、誰の迷惑にもならないし、時間がある時にでも試してみてはいかがでしょうか。

 

ガチャポンの阿修羅像

フィギュア制作の海洋堂さんがガチャポン仕様で阿修羅像を制作してくれました。

海洋堂さんと言えば、2009年に「興福寺創建1300年記念 阿修羅展」の際に公式アイテムとして作成したフィギュアが、開催期間が3月から6月の3か月間だったにも関わらず、開催開始からわずか2週間で完売したという伝説を持っている会社です。

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この時のフィギュアが140mmだったのですが、その約半分の75mmでフィギュアを再び作ってくれました。

 

阿修羅像にこの上なくひかれている私は、さっそく注文して購入してしまいました。

(後で絶対に怒られるだろうと覚悟のうえです。)

 

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実際の阿修羅像よりも幼い感じです。ガチャポンのサイズでかわいらしい感じに仕上がっていました。

 

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どこに飾ろうかと思案中です。