さくだ内科クリニックの院長ブログ

宿直した朝は、セミの鳴き声で目が覚めるようになってきました。

発音膜いっぱいにこすり合わせてシャーシャーと騒がしく共鳴させて、大音量で響いてきます。

セミと言えば、中原中也の「蝉」という詩の抑揚が好きです。

この詩は「蝉が鳴いているほかになんにもない！」という言葉がとても印象的な詩です。

そういえば、はじめ人間ギャートルズのテーマソング「やつらの足音のバラード」の出だしの「なんにもない、なんにもない、まったくなんにもない！」の歌詞に似ていますね。

蝉

蝉が鳴いている、蝉が鳴いている

蝉が鳴いているほかになんにもない！

うつらうつらと僕はする

……風もある……

松林を透いて空が見える

うつらうつらと僕はする。

『いいや、そうじゃない、そうじゃない！』と彼が云う

『ちがっているよ』と僕がいう

『いいや、いいや！』と彼が云う

「ちがっているよ』と僕が云う

と、目が覚める、と、彼はもうとっくに死んだ奴なんだ

それから彼の永眠している、墓場のことなぞ目に浮ぶ……

それは中国のとある田舎の、水無河原という

雨の日のほか水のない

伝説付の川のほとり、

藪蔭の砂土帯の小さな墓場、

――そこにも蝉は鳴いているだろ

チラチラ夕陽も射しているだろ……

蝉が鳴いている、蝉が鳴いている

蝉が鳴いているほかなんにもない！

僕の怠惰？　僕は『怠惰』か？

僕は僕を何とも思わぬ！

蝉が鳴いている、蝉が鳴いている

蝉が鳴いているほかなんにもない！

那覇市の感染症の発生状況はホームページで速報値を知ることができます。

現在、小児科領域で手足口病が警報レベルにあります。

そして、以前から日常診療の現場で実感していたことですが、感染性胃腸炎が流行している印象がありました。

悪心・嘔吐、下痢、腹痛、発熱などの症状を訴える方の受診が、毎日絶え間ないのです。

主な感染症の発生状況のグラフがありましたので、紹介しますね。

青い線が感染性胃腸炎です。ほぼ横ばいですが、冬場と同じレベルの流行状況だとのことです。

予防には手洗いが最も重要です。

特にノロウイルスなどは、少量でも感染する力が強いことで知られています。

お互いに声かけあって、食事の前の手洗いはぜひ徹底させていきましょう。

浜松医科大学名誉教授の高田明和氏の著作からの引用です。
 　魂をゆさぶる禅の名言　高田明和著

この本の中で、因縁と結果の法則について、山本玄峰老師の大乗十来を紹介されています。

一．富貴は慈悲より来る

二．福徳は善根より来る

三．無病は信心より来る

四．愛敬は忍辱（我慢）より来る

五．高位は礼拝より来る

六．智慧は精進より来る

七．病身は不浄より来る

八．短命は殺生より来る

九．貧窮は慳貪より来る

十．愚盲は破戒より来る

明るく機嫌よく生活すること、他人に親切にすること。

当たり前のことですが、感謝の心で生きることが、幸せへの道となりますね。いつもそう生きたいものです。

昨日、琉大ミュージカル２０１６のフライヤーが届きました。

このブログでも毎年宣伝させていただいています。また今年も宣伝をさせてください。

今年のタイトルは「Made In Dagenham」
～あらすじ～

舞台は１９６８年、イギリス東部の町ダゲナム。

自動車会社フォードの工場では、男性工員と女性工員とがそれぞれのスキルを活かして働いている。

ところが、男性工員の半分にも満たない賃金、労働環境の悪さ、私生活での男女差別などで女性工員不満が爆発し、ついにストライキが巻き起こる。

女性工員の代表、リタ・オーグレディはごく普通の主婦。

やがてストライキはイギリス全土を巻き込んでゆく…。

 
「Made In Dagenham」を知らない方のために。

YouTubeでOfficial trailarを見つけました。

雰囲気が伝わってくれればうれしいです。

〇琉大ミュージカル2016〇

演目：｢Made in Dagenham｣

公演日：2016年8月7日(日)

開場：15時30分 / 開演：16時00分

場所：かでな文化センター

※駐車場には限りがございます。できるだけ公共の交通機関を利用してお越しください。

※当日は混雑が予想されますので、お早めのご来場をお勧め致します。

チケット料金

前売券：800円 / 当日券：1000円

(未就学児膝上無料、但し席座席無し)

元気で、楽しいミュージカルですよ。

かなりおすすめです。

琉大ミュージカルのブログはこちら　→　Ryudai Musical Blog☆

台風1号（ニパルタック）は猛烈な勢いで発達していました。

その台風の雲の発達の様子をFacebookでデジタル台風さんが動画で紹介していました。

下が可視の動画です。

日光が照らさないと見えなくなるため、断続的に暗くなりますが、これは夜間帯ということです。

台風の目が怖いぐらいにくっきりと発達していくのがわかります。

下の動画は、赤外線動画です。

雲の発達のしかたがモクモクとした感じになり、可視動画とは見え方が違っています。

今年は、このような大型の台風が多く発生していくのかも知れませんね。

十分な注意と備えが必要です。

本屋に行った時に、入口近くの本棚に平積みされていたので、立ち読みしてみたら面白すぎてつい衝動買いした本です。

おもしろい!進化のふしぎ ざんねんないきもの事典  監修：今泉 忠明 イラスト：下間 文恵、徳永 明子、かわむらふゆみ

監修者の今泉忠明さんは、動物学者で文筆家でもある方です。

上野動物園の動物解説員を経て、現在は「ねこの博物館」館長をされている方だそうですが、いきものに対して好奇心と愛情にあふれた方なのだろうなと思いました。

虫から魚類、鳥類、哺乳類にいたるまで、数々の「ざんねん」を紹介してくれています。

１ページに１種類のいきものの紹介なので、絵本を読んでいくような構成です。

たとえば、カメムシ（156ページ）

タイトルが「カメムシは、自分のにおいがくさすぎて気絶する」

説明文にはこうあります。

「かれらは敵におそわれると、足のつけ根から強烈なにおいを放つ液体を発射して敵を撃退します（略）

においのものであるアルデヒドと呼ばれる化学物質には、毒性があるのです。（略）

そのため、せまい容器にカメムシを閉じ込めて刺激すると、かれらは自分が出した液体のにおいにやられて気絶してしまいます。」

それから、ゴリラ（107ページ）

「ゴリラは知能が発達しすぎて下痢ぎみ」

え？って感じですが、説明文を読んで納得…というより同情してしまいました。

「ゴリラはとても繊細な動物です。（略）

強いストレスを感じたとき、ゴリラはわきの下がくさくなったり、人間と同じように急に下痢をしたりします。（略）

筋肉モリモリでとても強そうなゴリラですが、心は豆腐のようにもろいのです。」

ほかに「ウサギは自分のうんこを肛門から直に食べる」とか、「オオアタマガメは頭が大きすぎて、こうらに入らない」とか。

数々のざんねんないきものを紹介してくれています。

感心したり、笑ったり。いきものの進化って本当に不思議ですね。

おすすめです。

オーバーナイト透析を始めてまだ日が浅いYさんが、「最近、太ってきていると思う。お腹がズボンの上に乗ってきた。」と言っていました。

長時間透析をしていると、食欲が増してくるので油断すると、ついいつの間にか太ってしまいます。

「聞いてはいたけど、こんなに早く変わるとは思っていなかった。」

「そうなんだよね。オーバーナイト透析すると、アスリートのように運動しないといけないかもよ。」

「何がいいかな。」

「あ、そうそう。スクワットやったら？スクワット・チャレンジ。」

そういう私も「30 Day Squat Challenge」というものがあるのだということを聞いていましたが、特に気に留めていませんでした。

大腿や殿部の筋肉を鍛えるのに、スクワットは効果的だということはわかります。

体幹部を鍛えるので代謝もよくなるはずです。

いろいろと効用はあるようですが、人にすすめるのなら、とにかく自分でやってみなければわかりませんし、始まりませんね。

ということで、例のごとくスマホ・アプリをインストールしてみました。

ただし、このアプリはスケジュールを示してくれるだけのアプリです。

（当たり前ですが、本人の代わりにスクワットしてくれるアプリではありません（笑）。）

例えばビギナー・レベル１の場合だと、1日目は30回、2日目は50回、3日目75回、4日目60回、5日目はRest Day、つまり休憩日、という具合です。

いろいろとレベルはあるようですが、私はもちろんビギナー・レベル１を始めてみました。

スクワットは正しいフォームでないと、良い刺激が得られず、せっかくのトレーニングが台無しになるようです。

椅子に腰かけるようなイメージで、お尻をつきだして、ゆっくりと膝を曲げるのが良いのだそうです。

その時、膝がつま先よりも前に出ないようにすることがポイントのようですね。

とても良いお手本の動画がありましたので、紹介します。

「基本のスクワット」は「チェア・スクワット」とも言うそうです。

https://youtu.be/5zvb9zUcKZI

実は、今日は7日目で90回の日でした。

私はもっぱらこの動画の「基本のスクワット」専門ですが、結構、効きます。

運動不足の身体には良いエキササイズになります。いつものように、続けられるかどうかが問題ですが…。

以前からうっすらと気づいていたことがあります。

テレビで毎朝やっているような「今日の運勢」や「おみくじ」などの運勢の結果のことです。

それが「吉」とか「幸運」「ラッキー」とかになってくると、どうも居心地が悪いのです。

1日の調子のリズムがなんとなくつかない。

似たようなことで、以前に厄年が明けた時も、少しさびしい思いをしていました。

厄年や、占いの「末吉」、あるいは「凶」などという概念は、人間が健やかに生きる智慧だと思います。

自分の身に何か悪いことが起こった。

占いを調べてみると、今日は「不運が続く１日です」とある。

なあんだ。自分が悪いのではないんだ。運のせい。

最近、やることなすこと全くうまくいかない。

そうか。俺は厄年なんだ。

なあんだ。自分が悪いのではないんだ。厄年のせい。

自分の力ではどうしようもない運とかを登場させることで、物語は自分の責任を離れて外側へと膨らんでいきます。

いつまでも自分を責めるよりも、どれだけ健全かわかりません。

だから、どんどん運勢のせいにすれば良いのだと思っているのです。

そして、前向きに事態にあたる。すると、客観的に自分のことをながめる余裕も出てくるかも知れません。

けれども、いざ、その占いが「絶好調」という結果が出てしまったとしたら！

私のミスを何のせいにすれば良いのでしょう（笑）。

たまたま見た今日の占いの結果がこうなっていました。

「絶好調の運勢です。こんな日は、ぜひ積極的に新しいことに挑戦してみましょう。 」

総合運がなんと93点です！

これって「絶不調」と言われるより、逆に怖いです。

禍福は糾（あざな）える縄の如し

これが世の中の真理だということも、また知っているからです。

先日の日曜日には、書類書きの仕事があって誰もいないクリニックに一日中こもっていました。

誰もいないのをいいことに館内に流れるBGMをバリバリのロックにしたり、なつかしの昭和ヒット曲のチャンネルにしたりしていました。

「ながら仕事」で集中できないし効率も悪いんじゃないかと指摘されそうですが、本当です。実際に悪いです。（キッパリ！）

BGMで仕事の効率や生産性をあげようなどとは、これっぽちも考えていません。

なにしろ突然に椅子から立ち上がってアクション付きで歌ったりします。

♪　あンンたにィ　あげエエ　エエたアア　あいィのォオ　ヒッ　ビィいをォォオ

他人が見たら「頭おかしいんじゃないの？」という感じでしょうが、朝の9時ごろからだいたい夜の11時頃までデスクワークしていると、良い感じで発酵されていきます。

やけっぱちのようにも見えるでしょうが、本人は十分に楽しんでいるので、愉快です。

汗もかいてお腹も空くので、チョコレートやアーモンドを大量に頬張ります。

ところが、デスクワークの消費カロリーはたかが知れているので、間違いなく太っていくのですね。

これは少し考えものです。なので、今回は合間合間にスクワットすることを取り入れました。

すると、書類書きの仕事がますますはかどらなくなります。

これでは本末転倒です。運動や歌（アクション付き）の合間に書類書きをしているような感じになっていきます。

そんなこんなでなんとも効率の悪い作業の仕方で、1日の半分を無駄にしながら、とりあえずノルマはこなした日曜日だったのでした。

YouTubeは、ツイストの「あんたのバラード」です。

https://youtu.be/Lh4XK446C5Y

今年は台風の発生があまりにも遅かったので、ついつい台風について無警戒でした。

昨日、カロリン諸島についに今年１個目の台風が発生したようですね。

国際名称はニパルタック。ミクロネシアの言葉で有名な戦士の名前らしいです。

このままの予想でいくと7日には沖縄本島の南の海上に到着しそうです。

ちなみに今の段階では、米軍の予報円もほとんど同じ予想のようですが、少しでも北側のコースをとると石垣島や宮古島に直撃しそうです。

今後の情報に注意していきたいと思います。