感染性胃腸炎に注意してください

最近では、外来の現場でも感染性胃腸炎の症状の方が多い印象があります。

悪心・嘔吐。飲んだ水分がそのまま流れ出てしまうような水様性下痢。全身にだるさ。発熱。

30代、40代の体力のあるような方々も、ぐったりとして受診されてきます。

 

那覇市の感染症の発生状況の週報でも、それを裏付ける報告がされていました。赤い線は私が引いたものですが、感染性腸炎の報告数が全体で47人となっています。

週報

グラフに示したのが下の図です。

主な感染症の報告数

いったん減少傾向にあったものが、跳ね上がって増加しているのがわかります。

 

昨日受診した方のお話だと、小さいお子さんが胃腸炎の診断を受けていて、ほぼ同時に自分も同じ症状が出たのだとおっしゃっていました。

食事前の手洗いを徹底させることが大切です。

声をかけあって、手洗いを習慣づけましょう。

 

 

静かな中心

バスケットボールの神さまと称されたマイケル・ジョーダン。彼も名言を残していますね。

Jordan Lipofsky

 

ネット上には名言集なるものも存在していますから、多くの名言を残しているのですが、私は次の言葉が好きです。

 

自分の中にある静かな中心を見つける

 

恐らく彼の並外れた集中力のことを言っているのだと思うのですが、どことなく東洋的な(禅の思想に通じるような)境地を感じます。

もしかしたら、「動中の工夫」そのものを言っているのかも知れません。

 

何気ない時にふとこの言葉が浮かんできて、鳥肌が立ってしまいました。

 

 

「日々是好日」

禅の古典「碧巌録」という書物にある言葉です。

日々是好日(にちにちこれこうにち)

 
とてもシンプルですが、力強い言葉です。

 

毎日は良い1日である。たまたま運が良いとか悪いとかいうことはない。日々を良き日にするのは自分自身である。

今日はかけがえのない1日。全身全霊を傾けて精一杯生きよう。

 

 

相田みつをさんも同じテーマで書いていますね。

 

ふっても

てっても

日日是好日

泣いてもわらっても

きょうが一番いい日

わたしの一生の中の大事な一日だから 

日々是好日

 

皆さんの今日が、好日でありますように。

 

8月旧盆中の休診のお知らせ

以前にもお知らせしましたが、8月に入りましたので再度お知らせいたします。

旧盆中の休診のお知らせです。

8月17日(水)は旧盆(ウークイ)のため、外来は終日休診とさせていただきます。

(もちろん、透析業務は行っております。)

 

ご迷惑をおかけいたしますが、ご了承ください。

なお、15日(月)のウンケーや16日(火)のナカヌヒーは通常通りに診療いたします。

 

旧盆のお休み(2016)

 

 

アニメ映画「Father and Daughter」

スタジオ・ジブリが初の海外との共同制作で、今年9月に『レッドタートル ある島の物語』というアニメ映画を公開するというお話を聞きました。

その映画の監督をつとめたのが、イギリスを拠点に活動するMichael Dudok de Wit(マイケル・デュドク・ドゥ・ヴィット)さんという方らしいです。

この方、過去には2001年に「Father and Daughter」という短編アニメーションでアカデミー賞を受賞しています。

YouTubeにその作品があげっていましたので、さっそく見てみました。8分ほどの短い作品です。

 

遠景を基本にしたスケッチ風のシンプルな作風が静かな雰囲気を醸し出しています。

セリフはなく、アコーディオンとピアノの曲が流れます。

 

大切な人を想い続ける気持ち。やがて訪れる別れ。二度と会えない切なさ。

淡々と過ぎてゆく時間。取り戻せない人生。

いろんな思いが滲んでいきます。

 

Father and Daughter お父さんと娘。

この監督がつくった長編アニメを見たくなりました。

 

 

https://youtu.be/apymul1vzbo

 

「シン・ゴジラ」

週末に「シン・ゴジラ」を観てきました。

ゴジラファンにとって、待ちに待った約12年ぶりの‘国産’ゴジラです。

2016-07-31 17.24.37

庵野監督の独自の世界観が、ゴジラとマッチしていたのでしょう。

「今の日本に初めてゴジラが現れたら、我々は一体どうなるのか?」

テーマ自体は極めてシンプルですが、余計なものを付け加えない描写に徹することで、ドキュメンタリー映画のような緊迫感がありました。

 

観終わったあと、庵野監督に「よくやってくれた。ありがとう。」という気持ちでいっぱいになりました。

「終」の一文字に向かって、思わず拍手をしたくなるほどです。

 

 

合言葉がなぞなぞ

オーバーナイト透析の時間帯には玄関がオートロックになっているので、インターホンで呼び出してもらいます。

当初はそれがなかったので、最後の方が入室するまでずっと開けっ放しになっていて、それではまずいとセキュリティのためにオートロック方式にしました。

 

最近オーバーナイト透析をはじめたYさんは、ノリの良い若者です。

導入時のオリエンテーションで私の冗談にのっかってくれて、「入室するには合言葉が必要なんだよね~。」というルール(?)を守ってくれています。

初日は、私「オーバー」 Yさん「ナイト!」 私「どうぞ、おはいりください。」

今から思うと、そのぐらいでおさまっていたので、かわいいものでした。

 

次の透析日には、私「いろはにほへと」 Yさん「…。え?え?パス!」

私「ちりぬるを、でしょう。」 Yさん「わからんよ~。むずかしい!」

 

そうかあ。国語領域は不得意なのかも知れない。それではずっと入室できなくなってしまう。(実際はちゃんと入室してもらって透析しています(笑)。)

それで、別の日は時事問題。

私「AKB総選挙で1位は?」 Yさん「指原莉乃!ちょうどビデオ観ていてよかった~。」

 

その頃からです。合言葉が問題形式(なぞなぞ)になっていったのは…。

私「赤ちゃんのたくさんいる国はどこ?」 Yさん「ん?ん?…降参!」 私「ニュージー(乳児)ランド!」 

 

私「かきはかきでも火事の時に役立つかきは?」 Yさん「消火器!」 私「ピンポーン」

 

私「ボウリングで9投目が必ずガーターになってしまう昆虫は何?」 Yさん「9はガーターで、クワガタ!」 私「ピンポーン!」

 

私「王様が9人そろってやるものってなに?」 Yさん「…キング…あれ?あれ?…パス!」 私「残念!9キングで、クッキングでした~」

 

私「さかさまにしたらイタクネ?と心配されるものは何でしょう。」 Yさん「う~ん。ヒントちょうだい!」 私「さかさまにしたら?イタクネ?」 Yさん「…あ!ネクタイ!」 私「ピンポーン!」

 

私「護得久(ごえく)さんがえがおになったとき、宝くじにあたりました。さて、いくら当たったでしょう?」 Yさん「5億円!」 私「なぜ?」 Yさん「『え』が『お』になったから、ご『お』くえん!」 私「ピンポーン!」

 

一度、なぞなぞを出さずにオートロックを解除して入れてしまったことがありました。

その時Yさんは、「え?これで入っていいの?」という感じで戸惑っていました。

そして、「先生のツンデレにいいようにやられている気がする!」と笑いました。

「すまない!」

ということで、今でもなぞなぞが続いています(笑)

 

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下向きと上向きで交差する?

夕立の予報を毎日のように聞いています。

けれども「おおむね晴れの天気」の中の、短い時間のシャワーのような雨がほとんどですね。

 

そういえば、最近は台風の便りもほとんどありません。

7月24日に発生した台風2号(国際名はLupit:フィリピンの言葉で冷酷なという意味)も、見たこともないような経路をたどって26日頃には消失してしまいました。

台風2号lupit

29日現在、フィリピンの東の海上に熱帯低気圧が発生していますが、台風に発達するのかどうか注目していきたいところです。

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「最近、雨が少ないんじゃないか?」と感じると、ダム貯水率ウォッチャーの私としてはやはりとても気になるところです。

29日のグラフでは、こうなっていました。

2016年7月29日2015年強調

いつの間にか、昨年と同レベルの貯水率になってしまっています。

93.4%とはいえ、傾斜具合がいやな感じに下降直線を描いています。

2015年はどんどん貯水率が上昇し、持ち直していった時期でした。

 

 日頃から、水は大切に使わないといけませんね。

台風頼みというのがつらいところです。

 

 

「ほぉ…、ここがちきゅうのほいくえんか」

夜勤をしているスタッフに「この本、癒されますよ~」と言って紹介してもらいました。

早速、借りて読んでみたのですが、時にニタニタしながら、時に幸せな気分になりながらあっという間に読んでしまいました。

面白いです。

ほぉ…、ここがちきゅうのほいくえんか。 てぃ先生著

 

著者は関東の保育園に勤める男性保育士の「てぃ先生」

子ども好きが高じて、ツイッターで保育園の日常をつぶやき続け、なんと18万人を超えるフォロワー数となったそうです。

そのつぶやきを書籍化したのがこの本ということなのですが、子ども達の鋭い視点と感性に感動してしまいます。

 

内容をどこまで紹介していいのか迷うのですが、アマゾンの内容紹介に載っていた文章を引用しますね。

 

男の子(4歳)が段ボールで剣を作って「せんせい! みて! 」と見せてくれたので「おぉ、すごい! 誰をやっつけるの?」と聞いたら

「だれを やっつけるんじゃない! だれを まもるかだ! 」と答えた。僕は何だか恥ずかしくなった。その気持ち大切にしてほしいな。

 

女の子(5歳)に「せんせい、どうしたら おとな になれるの?」と聞かれたので「うーん…20歳になったらかなぁ」と答えたら、そばにいた男の子(5歳)が「『こどもに なりたい』と おもったら じゃない?」と素敵な答えを言った。本当にそうかもしれない。

 

 

てぃ先生の子ども達に対する愛情があふれていて、素晴らしい本です。

おすすめです。

 

 

ラジオ体操

夏休みになって、朝、ラジオ体操の集合場所に向かう小学生たちの姿が見られるようになりました。

 

ラジオ体操の健康効果については、よく言われているものに「姿勢変換能力」を鍛えて「転倒予防効果」をアップさせるというものがあります。

これは主に壮実年層に向けた効果ですね。

脳と全身の筋肉を結び付けて、素早く姿勢を変換する能力を高めることができるそうです。

つまり、つまづいた時にとっさに体を立て直して、適切に動く能力のことですね。

 

ラジオ体操第一を真面目にやると、息があがります。

全身をすみずみまでバランスよく動かしている証拠ですね。

 

ラジオ体操の第1回の放送は昭和3年ということですから、もう80年も前のお話です。

ラジオ体操のあのピアノの伴奏を聞くと、一瞬和んでしまうのは、日本人の心に深くしみ込んでしまって、もはやソウル・リズムと言っても過言ではないのかも知れません。

 

夏休みをすごす子どもたちにとっては、朝起きることの習慣化を継続する意味もあります。

休みだからといって夜更かしをして、朝をだらだらするのを防ぐ役割です。

継続は力なり、ですね。